アート・オブ・ノイズ 略歴

アート・オブ・ノイズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/17 07:54 UTC 版)

略歴

1982年、アート・オブ・ノイズの原型となるマルコム・マクラーレンのアルバム『俺がマルコムだ! (Duck Rock)』では[8]、トレヴァー・ホーンがプロデュースを手掛け、アン・ダッドリーとゲイリー・ランガンが全トラックの作曲、演奏、ミキシング、プログラミングを担当した。ヒップホップに影響を受け、スクラッチの導入を試みた「Buffalo Gals」がシングルカットされ全英チャート9位(Music Week)を記録した[8][9]

1983年に発表されたイエスのアルバム『ロンリー・ハート(90125)』でも、トレヴァー・ホーンがプロデュースを手掛け、J.J.ジェクザリックとゲイリー・ランガンの2人が、エンジニアリング、及びキーボード・プログラミングを担当した。また、シングルカットされた「ロンリー・ハート」は、全米チャート(Billboard Hot 100)1位を記録した[8][10]

1983年にミニ・アルバム『イントゥ・バトル (Into Battle With The Art Of Noise)』を発表後、1984年にデビュー・アルバム『誰がアート・オブ・ノイズを…』をリリースした。ファースト・シングルの「Beat Box」は、映画『ブレイクダンス』の劇中で使用され、セカンド・シングルの「Close」は、全英チャート8位を記録した[11]。また、サード・シングルの「Moments In Love」は、マドンナイビサで結婚式を挙げた際にBGMとして使用された。[12][13]

1986年、チャイナ・レコードへ移籍しセカンド・アルバム『イン・ヴィジブル・サイレンス』を発表した。デュアン・エディをゲストに迎えたシングル「Peter Gunn」は、全英チャート8位を記録し、1987年にグラミー賞ベスト・ロック・インストルメンタルを受賞した。テレビ番組のキャラクターであるマックス・ヘッドルームとのコラボレーションで話題となった「Paranoimia」は、全英チャート12位を記録した。[6]

1987年、サード・アルバム『イン・ノー・センス? ナンセンス』からシングルカットされた「Dragnet (Danger Ahead/Dragnet March)」は、映画『ドラグネット 正義一直線』のテーマ曲としてサウンドトラックにも収録された。

1988年、トム・ジョーンズをボーカルに迎えたプリンスのカバー曲「キッス」は、全英チャート5位を記録しグループ最大のヒットとなった。[6]

1999年、アン・ダッドリー、トレヴァー・ホーン、ポール・モーリー、ロル・クレームによって再結成され、ZTTレコードに復帰しアルバム『ドビュッシーの誘惑』を発表し、ヒップホップ・アーティストのラキムをゲストに迎えた「Metaforce」がシングル・カットされた。

2017年、累計で100万枚以上のセールスを記録したセカンド・アルバム『イン・ヴィジブル・サイレンス』のリリース30周年を記念して、リブート・ツアーが行われた[14]。また、アン・ダッドリーによるアート・オブ・ノイズのセルフ・カバー・アルバム『プレイズ・アート・オブ・ノイズ』が発表された。


  1. ^ Buckley, Peter, ed (2003). The Rough Guide to Rock. London: Rough Guide. p. 34. ISBN 978-1-843-53105-0 
  2. ^ Peter, Beate; Duffett, Mark, eds (2020). Popular Music and Automobiles. London: Bloomsbury Publishing. p. 6. ISBN 978-1-501-35232-4 
  3. ^ a b Greene, Doyle (2014). The Rock Cover Song: Culture, History, Politics. Jefferson, North Carolina: McFarland, Incorporated, Publishers. p. 182. ISBN 978-0-786-47809-5 
  4. ^ Arnold, Gine; Cookney, Daniel; Fairclough, Kirsty et al., eds (2017). Music/Video: Hitories, Aesthetics, Media. London: Bloomsbury Publishing. p. 28. ISBN 978-1-501-31392-9 
  5. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “The Art of Noise Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. All Media Network. 2023年1月28日閲覧。
  6. ^ a b c [1]「The Art of Noise Online」History
  7. ^ 「The Best Of The Art Of Noise」Wea Japan. 日本盤ライナーノーツ
  8. ^ a b c d e 「Daft」Wea Japan. 日本盤ライナーノーツ
  9. ^ [2]Malcolm McLaren And The World's Famous Supreme Team - Buffalo Gals
  10. ^ [3]Billboard Chart Data base Yes - Owner Of A Lonely Heart
  11. ^ [4]Art of Noise - Close (To The Edit)
  12. ^ [5]ZTT JAPAN Art Of Noise
  13. ^ BRUTUS (ブルータス) 2008年 8/15号 マガジンハウス
  14. ^ [6]アート・オブ・ノイズ、『イン・ヴィジブル・サイレンス』リブート・ツアーで来日公演が決定 ビルボード・ジャパン
  15. ^ [7]CD Journal「Mr.マリック、自身のテーマ曲をメインしたアルバムを発売に!」






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アート・オブ・ノイズ」の関連用語

アート・オブ・ノイズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アート・オブ・ノイズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアート・オブ・ノイズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS