アメリカの戦争と外交政策 冷戦後

アメリカの戦争と外交政策

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/26 09:30 UTC 版)

冷戦後

  • 1991年1月-1991年3月、湾岸戦争。アメリカ軍(ブッシュ大統領・共和党)は、イギリス軍、フランス軍、他の多国籍軍とともに、クウェートを占領しているイラク軍をクウェートから排除することを目的としてクウェートに侵攻し、湾岸戦争を開始した。アメリカ軍、イギリス軍、フランス軍、その他の多国籍軍はクウェートからイラク軍を排除し、アメリカ政府、イギリス政府、フランス政府、その他の多国籍軍の政府とイラク政府との停戦協定が成立し、湾岸戦争は停戦した。
  • 1992年12月-1994年3月、ソマリア派兵。アメリカ軍(ブッシュ大統領・共和党)は、内戦中のソマリアの治安維持と国民の保護を目的にソマリアに侵攻した。アメリカ軍は部族紛争に対応できず、ソマリアの治安維持と国民の保護を目的を達成できず、アメリカ軍兵士が武装民兵に殺害されたので、アメリカ軍(クリントン大統領・民主党)は、ソマリアから撤退した。
  • 1993年1月、イラク空爆。アメリカ軍(ブッシュ大統領・共和党)は、湾岸戦争の停戦条件で規定されたイラクの大量破壊兵器廃棄義務に対する違反行為の疑いを理由として空爆を行った。
  • 1993年6月、イラク空爆。アメリカ軍(クリントン大統領・民主党)は、湾岸戦争の停戦条件で規定されたイラクの大量破壊兵器廃棄義務に対する違反行為の疑いを理由として空爆を行った。
  • 1994年9月-1995年3月、1994年-1995年のハイチ派兵。アメリカ軍(クリントン大統領・民主党)は、内戦中のハイチ内戦の治安維持と国民の保護を目的としてハイチに侵攻した。
  • 1995年8月-1995年9月、ボスニア・ヘルツェゴビナ空爆。アメリカ軍(クリントン大統領・民主党)は、イギリス軍、フランス軍、その他のNATO加盟国軍は、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中のボスニア・ヘルツェゴビナのクロアチア人、イスラム教徒をセルビア軍とセルビア人武装民兵の武力攻撃・ジェノサイドから保護する目的で、ボスニア・ヘルツェゴビナを空爆した。
  • 1996年9月、イラク空爆。アメリカ軍(クリントン大統領・民主党)は、湾岸戦争の停戦条件で規定されたイラクの大量破壊兵器廃棄義務に対する違反行為の疑いと、イラク政府軍のクルド人自治区への武力攻撃に対する制裁を理由として空爆を行った。
  • 1998年8月、スーダン空爆。アメリカ政府(クリントン大統領・民主党)は、ケニア、タンザニアのアメリカ大使館がアル・カーイダにより爆破されたことに対して、スーダンがアル・カーイダに訓練基地を提供していると認識し、アル・カーイダの訓練基地を破壊するという理由で、スーダンを空爆した。スーダン政府はアメリカ大使館爆破の時点以前にアル・カーイダを国外に退去させていたので、アメリカ軍に攻撃された場所はアル・カーイダの訓練基地ではなく医薬品と飲食品を製造する工場だった。
  • 1998年8月、アフガニスタン空爆。アメリカ政府(クリントン大統領・民主党)は、ケニア、タンザニアのアメリカ大使館がアル・カーイダにより爆破されたことに対して、アフガニスタンがアル・カーイダに訓練基地を提供していると認識し、アル・カーイダの訓練基地を破壊するという理由で、アフガニスタンを空爆した。
  • 1998年12月、イラク空爆。アメリカ軍(クリントン大統領・民主党)は、湾岸戦争の停戦条件で規定されたイラクの大量破壊兵器廃棄義務に対する違反行為の疑いを理由として空爆を行った。
  • 1999年3月、コソボ空爆。アメリカ軍(クリントン大統領・民主党)は、コソボ紛争中のセルビアのコソボ自治州のアルバニア人をセルビア軍とセルビア人武装民兵の武力攻撃から保護する目的で、セルビアのコソボ自治州を空爆した。空爆の過程で在セルビアの中国大使館が誤認により攻撃され、大使館員が死傷した。
  • 2001年2月、イラク空爆。アメリカ軍(ブッシュ大統領・共和党)は、湾岸戦争の停戦条件で規定されたイラクの大量破壊兵器廃棄義務に対する違反行為の疑いを理由として空爆を行った。
  • 2001年10月 -(2018年11月現在継続中)、アフガニスタン戦争。アメリカ政府(ブッシュ大統領・共和党)は、アフガニスタンのタリバーン政権がアル・カーイダに訓練基地を提供していると認識し、アル・カーイダの訓練基地を破壊し、タリバーン政権を打倒して、アフガニスタンにアメリカに敵対しない政権を樹立することを目的として、アフガニスタンに軍を侵攻させ、タリバーン政権を打倒した。
  • 2003年3月 -2011年12月、イラク戦争。アメリカ政府(ブッシュ大統領・共和党)は、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を開発・配備し、国連の査察に非協力的な態度であり、非軍事的な手段ではイラクの大量破壊兵器を破棄できないと認識し、武力行使でイラクの大量破壊兵器を破棄し、フセイン政権を打倒して、アメリカに敵対的でない政権を樹立することを目的として、イラクに軍を侵攻させ、フセイン政権を打倒した。正規軍同士の戦闘は2003年中に終了し、同年5月にアメリカ政府(ブッシュ大統領・共和党)により「大規模戦闘終結宣言」が出たが、アメリカが指摘した大量破壊兵器の発見に至らず、さらにイラク国内の治安悪化が問題となり、戦闘は続行した。2010年8月31日にアメリカ政府(オバマ大統領・民主党)により改めて「戦闘終結宣言」と『イラクの自由作戦』の終了が宣言され、翌日から米軍撤退後のイラク単独での治安維持に向けた『新しい夜明け作戦』が始まった。 そして2011年12月14日、米軍の完全撤収によってアメリカ政府(オバマ大統領・民主党)が、イラク戦争の終結を正式に宣言した。
  • 2003年8月-2003年9月、リベリア派兵。アメリカ政府(ブッシュ大統領・共和党)は、内戦中のリベリアの治安維持と国民の保護を目的としてリベリアに治安維持軍を派兵した。
  • 2003年2月-2003年6月、2003年のハイチ派兵。アメリカ政府(ブッシュ大統領・共和党)は、内戦中のハイチ内戦の治安維持と国民の保護を目的としてハイチに治安維持軍を派兵した。
  • 2007年1月、ソマリア空爆。アメリカ軍(ブッシュ大統領・共和党)は、1998年のケニアタンザニアの大使館爆破事件の実行者に対する掃討作戦でソマリアを空爆した。
  • 2011年3月 - 2011年10月、2011年リビア内戦。アメリカ軍(オバマ大統領・民主党)は“リビアの民主化支援”を名目にリビアへ巡航ミサイル攻撃を行なっている。
  • 2014年8月-(2018年11月現在継続中)、対ISIL戦争。アメリカ軍(オバマ大統領・民主党)はイラク領内では2014年8月8日に、シリア領内では9月22日にイスラム国を標的とした空爆を始め、2017年3月までの間に2万回を超す爆撃を行った。[1][2]米国と連合軍の空爆は、特に2018年4月のアメリカ軍(トランプ大統領・共和党)とイギリスとフランスの3カ国合同によるミサイルによるドゥーマ化学攻撃の後、アサド政府に対してシリアで継続している。[3]
  • 上記のアメリカの戦争の歴史に関する備考

  1. ^ 「生来の決意」作戦 [Operation Inherent Resolve]”. imidas (2014年11月10日). 2018年11月25日閲覧。
  2. ^ ISIS掃討作戦、3年間で民間人352人死亡 米国防総省”. CNN (2017年5月1日). 2018年11月25日閲覧。
  3. ^ 焦点:化学兵器疑惑のシリア政権、欧米の報復受けても優勢の訳”. ロイター通信 (2018年4月21日). 2018年11月25日閲覧。
  4. ^ 米、対キューバ制裁緩和 渡航や送金認める”. 日本経済新聞 (2014\5-01-16). 2018年11月25日閲覧。
  5. ^ オバマ大統領、キューバとの国交正常化交渉開始を表明(米国、キューバ)”. ジェトロ (2014年12月19日). 2018年11月25日閲覧。
  6. ^ オバマ政権、キューバに対するテロ支援国家指定を解除へ(米国・キューバ)”. ジェトロ (2015年4月17日). 2018年11月25日閲覧。
  7. ^ トランプ大統領、キューバに対する経済制裁を強化-個人渡航の制限や軍関連企業との新規取引禁止-(米国、キューバ)”. ジェトロ (2017年6月28日). 2018年11月25日閲覧。






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