さまよえる蒼い弾丸 概要

さまよえる蒼い弾丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 09:43 UTC 版)

概要

ベスト・アルバムB'z The Best "Pleasure"』発売直前、アルバムツアー『B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"』開催中に発売された。

「Hi」の表記が大きめに印字され、「B'z」のロゴが赤のジャケットも存在する(タイアップシールも別)[2]

オリコンでは『さまよえる蒼い弾丸/Hi』と両A面シングルとして扱われているが[3]、公式では「さまよえる蒼い弾丸」の単独A面である。

日本レコード協会の集計ではミリオンセラーを達成している[1]

収録曲

8cmCD
全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・稲葉浩志。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「さまよえる蒼い弾丸」稲葉浩志松本孝弘
2.「Hi」稲葉浩志松本孝弘
合計時間:

楽曲解説

  1. さまよえる蒼い弾丸
    エレクトリックシタール英語版ディストーションを効かせたギター、さらにガムラン風のパーカッションにより、エスニックなテイストをもったアレンジになっている[4]。ブレイク部分のギターには、KORG“KAOSS PAD”というエフェクターが使用されている[5]
    シングルの歌詞欄によると、英語表記は「WANDERING SAPPHIRE BULLET」である。
    当初収録予定の無かったベスト・アルバム『B'z The Best "Pleasure"』に急遽収録されたが、翌年に発売された10thアルバム『Brotherhood』には未収録となった。
    ライブでの演奏頻度も高く、無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay5内で行われた「B'z LIVE演奏回数ランキング」では、2020年時点で第3位を記録した[6][7]
    17thアルバム『MAGIC』の特典DVDでは、『B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-』でこの曲を演奏した際の稲葉の失敗談や松本のギターの話が聞ける。
    2021年に行われた『B'z presents UNITE #01』ではMr.Children桜井和寿とのコラボレーションで披露された[8][9][10]
  2. Hi
    大田紳一郎が初めて参加した曲。スタッフの間では「さまよえる蒼い弾丸」とこの曲のどちらを表題曲にするかで意見が分かれていた[11]
    稲葉は「ステージで気持ちいい曲」と評しており[11]、『B'z LIVE-GYM'98 "SURVIVE"』、『B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION"』、『B'z SHOWCASE 2017 -B'z In Your Town-』で演奏された。

「さまよえる蒼い弾丸」のバージョン違い

Into Free -Dangan-
B'z配信限定シングル
収録アルバムB'z
リリース2012年4月4日
規格デジタル・ダウンロード
録音2011年
ジャンル
時間4分44秒
レーベルVERMILLION RECORDS
作詞者
作曲者松本孝弘
プロデュース松本孝弘
チャート順位
B'z 年表
  • Into Free -Dangan-
  • (2012年)
B'z 収録曲
Ultra Soul
(4)
Into Free -Dangan-
(5)
ミュージックビデオ
「Into Free -Dangan- × Dragon's Dogma TRAILER」 - YouTube
Dangan
海外限定配信のミニアルバム『B'z』に収録。生音重視のアレンジとなっており、近年ライブで演奏されている形に近い。歌詞は変更されていない。
ちなみに、ベスト・アルバム『B'z The Best "Pleasure II"』発売時(2005年)に、iTunes Music Storeにて一時ダウンロード可能な状態になっていたことがある。
さまよえる蒼い弾丸(バージョン表記は不明)
2011年に行われた北米ツアー『B'z LIVE-GYM 2011 -long time no see-』でオープニング・ナンバーとして披露された英語バージョン[13]
B'z公式YouTubeチャンネルでは「Dangan」の呼称が使用された[14]
Into Free -Dangan-
過去曲の再アレンジ作品だが、公式に「新曲」として扱われている。2012年4月4日よりiTunesにて配信限定でリリースされ[15]、同年リリースの配信限定アルバム『B'z』にも収録された。
2012年5月にワールドワイドリリースとなったアクションゲーム『ドラゴンズドグマ』の為に、新たに英語詞を書き下ろして再レコーディングしたもの[16][注 1]。B'zがゲーム作品に楽曲提供を行なうのは、『バーンアウト ドミネーター』に使用された「FRICTION」以来4年半ぶりとなる[17]
タイアップ先のカプコンサイドからは「オープニングにゆったりしたパートを追加してほしい」「歌詞に"Dragon"というフレーズを使用してほしい」などのリクエストがあったという。それに応えるため、『B'z LIVE-GYM 2011 -long time no see-』で演奏した「さまよえる蒼い弾丸 」の英語バージョンから歌詞が一部変更され、イントロにピアノストリングスのパートが追加されている。また、2番サビとギターソロとのブリッジ部分や、原曲で特徴的だったシタール音は削除され、全編にゲームミュージックの要素を取り入れている。[要出典]
先述の北米ツアーで披露された英語バージョンの曲は、「Brotherhood」を除き後にレコーディングされリリースされているが、それらの楽曲の中で唯一原曲とは全く異なる大幅なアレンジが加えられている。また、B'zの再録曲の中では数少ない改題(バージョン名付加を除く)が施された楽曲でもある[注 2]
通常B'zの楽曲の作詞は全て稲葉のみの担当であるが、本曲の作詞クレジットはサポートメンバーのシェーン・ガラースと稲葉との連名になっている[16]。本曲の作詞は、稲葉がシェーンに原曲の歌詞のコンセプトを説明しそれにシェーンが稲葉と調整しながら英詞を当てはめていくという手法を取っている。稲葉は「細かい表現はシェーンに任せている」と語っており、[要出典]当のシェーンは「(作詞の)インスピレーションは、東日本大震災の後の経験から得た[18]」と語っている。

注釈

  1. ^ 実際には、前述のとおり前年の北米ツアーで英語バージョンを披露しており、この英語バージョンのリアレンジ・バージョンとなる。
  2. ^ 歌詞・タイトル共に変更された楽曲としては、他に「SLAVE TO THE NIGHT」、「DEVIL」がある。

出典

  1. ^ a b GOLD ALBUM他 認定作品 1998年6月度(98年5月21日〜98年6月20日)」『The Record』第465号、日本レコード協会、1998年6月、9頁。 
  2. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「限定」の項)”. エムアールエム. 2011年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月24日閲覧。
  3. ^ B'zのCDシングルランキング”. ORICON NEWS. オリコン. 2013年7月24日閲覧。
  4. ^ 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、89頁。 
  5. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「エフェクター」「effects」の項)”. エムアールエム. 2011年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月24日閲覧。
  6. ^ 「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」ライブレポートが到着!”. 株式会社Zeppホールネットワーク (2020年12月9日). 2021年2月2日閲覧。
  7. ^ B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day5」レポート”. ローソンチケット. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2021年2月2日閲覧。
  8. ^ “B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年9月30日). https://www.barks.jp/news/?id=1000208683 2021年9月30日閲覧。 
  9. ^ “B'z、主催『UNITE #01』全公演終了!配信ライブのスタートも間近”. OKMusic (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2021年9月30日). https://okmusic.jp/news/440141 2021年9月30日閲覧。 
  10. ^ “B'zがMr.Children、GLAYとコラボ繰り広げた「UNITE」熱い競演を配信でも”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2021年9月30日). https://natalie.mu/music/news/447335 2021年9月30日閲覧。 
  11. ^ a b 佐伯明『B'z ウルトラクロニクル』ソニー・マガジンズ、2003年、293頁。 
  12. ^ Billboard Japan Hot 100 | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2012年4月16日). 2022年7月8日閲覧。
  13. ^ “ヒット曲連発!B'z北米ツアー大盛況のうちに終了”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2011年7月26日). https://natalie.mu/music/news/53696 2019年9月23日閲覧。 
  14. ^ B'z (1 September 2011). B'z / Dangan -Music for Relief LIVE-. 2024年5月6日閲覧
  15. ^ “B'z、初の配信限定作品「Into Free -Dangan-」リリース開始”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2012年4月4日). https://www.barks.jp/news/?id=1000078460 2019年9月23日閲覧。 
  16. ^ a b “B'zの新曲「Into Free -Dangan-」、ゲーム『ドラゴンズドグマ』主題歌に”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2012年2月1日). https://www.barks.jp/news/?id=1000076644 2019年9月23日閲覧。 
  17. ^ “B'z、4年半ぶりゲームに楽曲提供 『ドラゴンズドグマ』主題歌”. ORICON NEWS (オリコン). (2012年2月1日). https://www.oricon.co.jp/news/2006444/full/ 2019年9月23日閲覧。 
  18. ^ バンクーバー新報 2012年8月16日発売 第33号 P14






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