三十六字母とは? わかりやすく解説

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三十六字母

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 09:40 UTC 版)

三十六字母(さんじゅうろくじぼ)は、伝統的な中国音韻学上、韻図などで声母(音節頭子音)を表すために使われた36個の漢字。


  1. ^ 中国語学の文献では[ȶ][ȡ][ȵ]のような記号を使うことが多いが、これは国際音声記号ではないので、今改めた。なお舌上音をそり舌音とする説も存在する
  2. ^ 娘母と泥母は音素として区別がなかったと考えられる。平山(1967)は唐代音を示さないが、今補った
  3. ^ a b c d 慧琳音義では従・邪、牀(船)・禅(常)が合流している。なお中古音では邵栄芬(1982)のように牀(船)を摩擦音、禅(常)を破擦音とする説も存在する
  4. ^ 正歯音は歯茎硬口蓋音とそり舌音の両方の音を示す
  5. ^ a b 暁を[x]、匣を[ɣ]のように軟口蓋音とする説もある
  1. ^ 「嬢」とも書く
  2. ^ 「床」とも書く
  3. ^ 鄭樵『通志』七音略「七音之韻起自西域、流入諸夏。」
  4. ^ 石海青「沈約創定紐位高下説」。輔仁國文學報22、2006 民95。   https://tpl.ncl.edu.tw/NclService/JournalContentDetail?SysId=A07014238   http://catalog.digitalarchives.tw/item/00/51/55/41.html   倭漢音圖旋法解 石海青 香港中文大學「中國語文研究」2008年第1期(總第25期)。  https://www.cuhk.edu.hk/ics/clrc/chinese/pub_scl_catalogues_25.html   https://www.cuhk.edu.hk/ics/clrc/scl_25/ishiwi.pdf  
  5. ^ 真空『新編篇韻貫珠集』「法言野王、字母温公・舎利伝。(中略)大唐舎利置斯綱、外有根源定不妨。後有梁山温首座、添成六母合宮商。軽中添出、重内増加。正歯音中字是、舌音舌上却添。」
  6. ^ 呂維祺『音韻日月灯』巻首之三、音弁二「介孺氏曰大唐舎利創字母三十。後、温首座益以嬢・床・幇・滂・微・奉六母。是為三十六母。」
  7. ^ 平山(1967) p.129-130
  8. ^ 俟母の存在を主張しているのは李栄『切韻音系』1952年。 
  9. ^ . ISBN 750042017X 


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