ブレーズド回折格子
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/26 02:37 UTC 版)
ブレーズド回折格子(ブレーズドかいせつこうし、英: blazed grating)は、特殊な回折格子の一つである。エシェレット格子(英: echelett grating、フランス語で梯子を意味するéchelleから)とも呼ばれる。任意の回折次数において最大回折効率が得られるように最適化されている。この目的のため、最大屈折力は望む回折次数に集中されているのに対して、その他の次数(特にゼロ次)における残りのパワーは最小化される。この条件は一つの波長に対してのみ完全に得ることができるため、どの「ブレーズ波長」に対して格子が最適化されるか(刻まれる〔blazed〕か)が特定される。最大効率が得られる方向は「ブレーズ角」と呼ばれ、ブレーズド格子の3番目に重要な特徴であり、ブレーズ波長と回折次数に直接的に依存する。
- ^ Richardson Gratings, "Technical Note 11", section "Determination of the Blaze Wavelength" (30 September 2012).
- ^ Richardson Gratings, "Technical Note 4 - Transmission Gratings", section "Blazed Transmission Gratings" (30 September 2012).
- 1 ブレーズド回折格子とは
- 2 ブレーズド回折格子の概要
- 3 エシェル回折格子
ブレーズ角
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/26 02:37 UTC 版)
全ての光回折格子の様に、ブレーズド回折格子は一定の線間隔 d {\displaystyle d} を持ち、これが回折格子によって引き起こされる波長の分裂の度合いを決定する。格子線は三角形でのこぎり型の横断面を有し、これは階段構造作っている。この階段は回折格子面に関していわゆるブレーズ角傾いている。その結果、階段面の法線と格子面の法線との間の角度は θ B {\displaystyle \theta _{B}} となる。 ブレーズ角は使用する光の波長に対して効率を最大化するように最適化される。記述的には、これは格子で回折されるビームと階段で反射されるビームがどちらも同じ方向へ屈折されるように θ B {\displaystyle \theta _{B}} が選ばれることを意味する。一般に 、ブレーズド回折格子はいわゆるリトロー配置で製造される。
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