そ‐けつごう〔‐ケツガフ〕【疎結合】
疎結合
【英】loose coupling
疎結合とは、細分化された個々のコンポーネント同士の結びつきが比較的緩やかで、独立性が強い状態のことである。
疎結合では、個々のコンポーネント同士は相互に連携しているが、相互に依存している余地が少ない。そのためコンポーネント間の連携をあまり顧慮せず、それぞれのコンポーネントを交換したり改良したりするような柔軟な対処を行うことができる。
疎結合に対して、このコンポーネントが密接に連携している状態は密結合と呼ばれている。密結合状態のシステムは、動作は高速であるが、一方のコンポーネントが異常をきたしてしまうと他方のコンポーネントもその影響を受けてしまう。
疎結合はマルチプロセッサシステムのようなハードウェア的なものから、アプリケーションソフトのようなソフトウェア的なものまで、幅広く見られる状態である。
疎結合 (曖昧さ回避)
疎結合とは、他のコンポーネントの定義をほとんど、あるいはまったく知らないソフトウェア・コンポーネントのシステムのことである。
疎結合にはまた、次の意味もある:
- ゆるやかな結合、カール・E・ヴァイックによる組織設定への適用
- 誘導結合回路が低い結合係数を持つ、エレクトロニクスにおける緩い結合
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