ダイナミックダンパー
付加した補助質量と、ばねによる特定周波数共振を利用して、過大振動を吸収または制御する制振装置である。ダイナミックダンパーは慣用語で、正式には英語と同義の動的吸振器で、板ばね懸架装置やパワープラントのマウンティングなどに用いられる。当初のAT車には、車体のこもり音を低減するためにダイナミックダンパーを付加したものがあった。振動源、伝達系の特定周波数に合わせて調整したダイナミックダンパーの付加により大きな制振効果を得る。減衰要素を備えたパッシブ型、減哀をもたない非減衰型、ばねや減衰の特性値が可変のセミアクティブ型、アクチュエーターと制御系で構成するアクティブ型がある。流体の補助質量、ばね系としては、へルムホルツ共鳴器を用いる。
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