闘技者トマスの書とは? わかりやすく解説

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闘技者トマスの書

(book of thomas the contender から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/11 18:42 UTC 版)

闘技者トマスの書は、グノーシス文書の中の説教文書の一つである。1945年エジプトで見つかった『ナグ・ハマディ写本』群に含まれていた文書で、本文中に、救い主トマスに語った隠された言葉をマタイが書き記した、とあり、後書きに、トマスの書・闘技者記す・完全なる者たちへ、と書き記されているので、この名がある。グノーシス主義的要素を含有したままで、正統的教会から、「異端」として排斥されていない数少ない文書の一つである[1]


注釈

  1. ^ 「淫行、盗み、殺人、姦淫、貪欲、悪意」までは、複数形で言われており、それらの具体的な行為が意味されている。「奸計、好色、よこしまな眼、瀆言、高慢、無分別」までは単数形。それらで表される心のあり方に主眼点がある。岩波書店「新約聖書」2004年、P31
  2. ^ 自分の霊的な本質を認識していること。(岩波書店『ナグ・ハマディ文書 Ⅲ 』用語解説 P5)
  3. ^ マタイ11:25にある智者や賢者に隠された「これらのこと」の注として、救いに関した事柄であろうが、詳しくは不明、とある。(岩波書店「新約聖書」2004年、P113)
  4. ^ 太陽を介し、そのよき従者である光を人間に送る神(岩波書店『ナグ・ハマディ文書 Ⅲ 』P57)

出典

  1. ^ 岩波書店『ナグ・ハマディ文書 Ⅲ 説教・書簡』 P380
  2. ^ 岩波書店『ナグ・ハマディ文書 Ⅲ 』 P382
  3. ^ 岩波書店『ナグ・ハマディ文書 Ⅲ 』 P42
  4. ^ 岩波書店『ナグ・ハマディ文書 Ⅲ 』 P380
  5. ^ マルコ7-21
  6. ^ マタイによる福音書5-28
  7. ^ マタイ6:13
  8. ^ マタイ5:48


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