Unteroffizier mit Portepee
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 22:58 UTC 版)
「下士官 (ドイツ軍)」の記事における「Unteroffizier mit Portepee」の解説
下士官の階級のうち、上級クラスに対する呼称である。 Portepeeは、軍刀の握りに付ける刀緒の一種で、抜刀した際に刀緒を手首にかけて、軍刀を取り落とすことを予防するのが本来の用途である。Unteroffizier mit Portepeeは「刀緒を持つ下士官」という意味になるが、ドイツでは古くから上級の下士官に小隊長など下級将校の代理を勤務させる制度が存在し、こうした下士官は将校勤務を行う間には指揮刀を帯びた。そのため、将校勤務資格を有する上級下士官を、指揮刀の刀緒を付ける者、すなわち帯刀する下士官という意味でUnteroffizier mit Portepeeと呼んだ。その後、帯刀の有無にかかわらず、上級の下士官グループに対して使う用語に変わった。これに対して、指揮刀を持つことが無い中級以下の下士官はUnteroffizier ohne Portepee、「刀緒の無い下士官」と称された。
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