Tin(IV) fluorideとは? わかりやすく解説

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四ふっ化すず

分子式F4Sn
その他の名称四ふっ化すず、ふっ化すず(IV)、Tin(IV) fluorideTin(IV) tetrafluoride
体系名:テトラフルオロスタンナン、すず(IV)テトラフルオリド


フッ化スズ(IV)

(Tin(IV) fluoride から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/22 17:46 UTC 版)

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フッ化スズ(IV)
識別情報
CAS登録番号 7783-62-2 
特性
化学式 SnF4
モル質量 194.704 g/mol
外観 白色の固体
融点

700℃以上で昇華

構造
結晶構造 正方晶, tI10
空間群 I4/mmm, No. 139
関連する物質
その他の陰イオン 塩化スズ(IV)
臭化スズ(IV)
ヨウ化スズ(IV)
その他の陽イオン 四フッ化炭素
四フッ化ケイ素
四フッ化ゲルマニウム
関連物質 フッ化スズ(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フッ化スズ(IV)(フッかスズ(IV)、: Tin(IV) fluoride)はスズフッ化物で、化学式SnF4で表される無機化合物である。常温では白色の固体で、700℃以上で昇華する[1]。スズとフッ素ガスを反応させることにより得られる[2]

しかし、この方法では表面に不動態のフッ化物層が形成されるため、塩化スズ(IV)フッ化水素から合成する方法も採られる。 [1]

フッ化カリウムなどのアルカリ金属のフッ化物と合わさると、K2SnF6のような八面体の化合物を形成する。

ルイス酸を加えると、L2.SnF4とL.SnF4(L=ルイス酸)が生じる[2]

構造

他の4価のハロゲン化スズである塩化スズ(IV), 臭化スズ(IV), ヨウ化スズ(IV)と異なり、八面体の四隅を共有する平面構造をとる[1]

他の4価のハロゲン化スズの融点(塩化スズ(IV) −33.3℃、臭化スズ(IV) 31℃、ヨウ化スズ(IV) 144℃)より高い約700℃で昇華する[1]フッ化スズ(IV)の構造は、スズより軽い第14族元素の4フッ化物である四フッ化炭素四フッ化ケイ素・四フッ化ゲルマニウムと対比することができる。いずれも固体状態で分子性結晶を形成する[2]

関連項目

  • フッ化スズ(II)(SnF2歯磨剤に添加される。

脚注

  1. ^ a b c d Greenwood, N. N.; Earnshaw, A. (1997). Chemistry of the Elements (2nd Edition ed.). Oxford:Butterworth-Heinemann. pp. 381. ISBN 0-7506-3365-4. 
  2. ^ a b c Holleman, A. F.; Wiberg, E.; Wiberg, N. (2001). Inorganic Chemistry, 1st Edition. Academic Press. pp. 908. ISBN 0123526515. 


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