Stari Rasとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > Stari Rasの意味・解説 

スタリ・ラス

(Stari Ras から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/18 15:55 UTC 版)

スタリ・ラス

スタリ・ラスセルビア語: Стари Рас / Stari Ras)は、中世セルビアに存在した国家ラシュカRaška)の初期の首都の一つであり、長きにわたって重要な位置を占めていた都市である。「スタリ・ラス」(古いラス)は、この旧都を指す現在の呼称で、当時は単に「ラス」と呼ばれた。現在のラシュカ地方に位置し、中世のセルビアのまさしく中心に存在していた。以降、この国はラスを中心に全方向へと拡張して行くのである。

ラスの建造は9世紀から10世紀の間だが、13世紀には人が住まなくなっていた。ラシュカ峡谷(the Raška gorge)沿いの当時のセルビア(Old Serbia)における地理的要衝にあり、アドリア海ゼタ公国Zeta)を繋いでいただけでなく、西のボスニアと東のコソボを繋ぐものでもあった。

スタリ・ラスには、要塞聖堂修道院などの印象的な中世の建造物群がある。ソポチャニ修道院は西ヨーロッパ世界と東ローマ帝国の交流を想起させるものである。しかし、今日のスタリ・ラスは、町を覆っていた城壁もほとんど崩れ、野ざらしになった遺跡群としての姿を示している。すぐそばにはノヴィ・パザルNovi Pazar)の町があるが、この町はおそらく、スタリ・ラスが廃れたあとに代わりになる居住地として発達し始めたものだったと考えられている。

しかし、スタリ・ラスの遺跡群の復元計画も存在しており、既にスタリ・ラスは近隣のソポチャニ修道院などとともにユネスコ世界遺産に登録され、保護されている。12世紀のスタリ・ラス修道院の修復も進められており、世界遺産への拡大登録も視野に入れられている。

スタリ・ラスは、同じくセルビアの世界遺産の一つであるストゥデニツァ修道院からもそれほど遠くないところにある。

関連項目

座標: 北緯43度07分08秒 東経20度25分22秒 / 北緯43.1189度 東経20.4228度 / 43.1189; 20.4228



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Stari Ras」の関連用語

Stari Rasのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Stari Rasのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスタリ・ラス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS