占事略决
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 08:20 UTC 版)
占事略决 (せんじりゃっけつ、せんじりゃくけつ) は、平安時代の陰陽師・安倍晴明が撰したとされる、現存する陰陽道に関する書物としては最古のものである。『占事略決』とも書かれる。これは毛筆による筆跡では决と決の判別が困難なことがあり、翻刻時の判断で决か決が決まってしまうことによる。ただし、いくつかの写本では表題として明確に占事略决の表記が採用されており、最も入手しやすい村山1981でもそれにならっていることから、决を用いた表記が一般的となっている[† 1]。
注釈
- ^ 小坂2005では占事略決の表記が採用されている。
- ^ 牛や鳥が政庁の建屋内に入ってきたなど、日常とは異なる出来事。
- ^ 『尊卑分脈』による。
- ^ 中村1993に収録された、小坂眞二校訂の占事略决による。
- ^ 貞応がそのまま続いていたとすると、貞応6年は1227年(安貞元年)となる。
- ^ 近年ではプラスチック製のものも多い。
- ^ 尊経閣文庫蔵本を書写した安倍泰統が、陰陽師関係の役職に就かなかったことから泰統が陰陽道には疎かったためもとも解される。
- ^ 読みは『りくじんやく』、六壬の秘密を解く鍵といった意味合いの書名。虞山蒋問天著、近世になって六壬の書籍を集大成した書物の一つ。
- ^ 以下の原文は、松岡2007から引用した。
- ^ 中国で出版されている古典においても「范蠡十三人法」を記載したものはない。
- ^ 1998年から2004年まで『週刊少年ジャンプ』に連載。
出典
固有名詞の分類
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