SPAD XIIとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > SPAD XIIの意味・解説 

S.XII (航空機)

(SPAD XII から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 08:02 UTC 版)

SPAD S.XII

SPAD S.XII(SPAD XIIS.XIISPAD 12などとも)は、フランススパッド社が開発した戦闘機である。第一次世界大戦中盤に高速戦闘機として大きな成功を収めたS.VIIの派生型である。

概要

S.XIIは、スパッド社の開発した最初の本格的な成功した軍用機であったS.VIIの最後の戦闘機型の派生型機であった。機体には、通常のヴィッカース機銃に加えて、37 mmの大口径砲(ピュトー37mm砲)がモーターカノン方式で装備されていた。大方の機体は220 馬力のイスパノ・スイザ 8Cbエンジンを搭載していたが、一部の機体は若干非力なイスパノ・スイザ 8Becを搭載していた。

S.XIIの試作機は、1917年7月5日に初飛行に成功した。その後、300 機が製造された。少数がイギリス海軍に納入されたが、これらの機体はフロートを履いた水上戦闘機型であった。

S.VIIの開発作業は戦後も継続され、最終的な発展型は1923年に初飛行した練習機、SPAD 62とSPAD 72となった。S.VIIシリーズの運用は、本国フランスでは1923年まで続けられた。

スペック

  • 初飛行:1917年
  • 翼幅:8.00 m
  • 全長:6.40 m
  • 全高:2.55 m
  • 翼面積:20.20 m2
  • 空虚重量:587 kg
  • 通常離陸重量:883 kg
  • 発動機:イスパノ・スイザ HS.8Cb 水冷90°V型8気筒エンジン ×1
  • 出力:220 馬力
  • 最高速度:203 km/h
  • 巡航速度:185 km/h
  • 飛行継続時間:1時間45分
  • 飛行上限高度:6350 m
  • 乗員:1 名
  • 武装:37 mm機関砲 ×1 (モーターカノン 弾数12発)、ヴィッカース製 7.7 mm機関銃|機銃 ×1

運用国

外部リンク


「SPAD XII」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「SPAD XII」の関連用語

SPAD XIIのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SPAD XIIのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのS.XII (航空機) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS