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SCANFAR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 05:33 UTC 版)

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AN/SPS-32
空母「エンタープライズ」搭載のSCANFAR
(横長のアンテナがAN/SPS-32)
種別 対空捜索レーダー
開発・運用史
開発国 アメリカ合衆国
就役年 1961年
製造数 2基
送信機
周波数 Pバンド
パルス 20マイクロ
パルス繰返数 200 pps
送信尖頭電力 1.5 MW
アンテナ
形式 電子走査アレイ式(4面)
直径・寸法 幅12.2 m×高さ6.10 m
ビーム幅 横7°×縦50°
方位角 全周無制限
探知性能
探知距離 400 nmi (740 km)
その他諸元
重量 48.5トン
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SCANFARは、アメリカ合衆国ヒューズ・エアクラフト社が開発した3次元レーダー・システム。AN/SPS-32捜索レーダーとAN/SPS-33追尾レーダーによって構成されている。これらはいずれも電子走査アレイアンテナを採用しており、非常に野心的かつ先進的なシステムであったが、信頼性とコストの問題を克服できず、2セットが配備されたのみで、それらも1980年代初頭に撤去された[1]

SPS-32

捜索レーダーであり、横40フィート×縦20フィートという横長のアンテナ4面を上部構造物の周囲に固定式に設置していた。これらのアンテナは、36枚のパネルを18列に配置しており、1,100フィート (340 m)の片側給電・波状同軸ケーブル(40フィート (12 m)に圧縮)によってタップに接続されている。当時、艦隊に導入されつつあった同社製のAN/SPS-39では導波管が用いられていたことを考えると、このように同軸ケーブルを採用していることは画期的なものであった[1]

ビーム走査は周波数走査(FRESCAN)方式によって行っている[1]

SPS-33

追尾レーダーであり、横20フィート×縦25フィートというわずかに縦長のアンテナ4面を上部構造物の周囲に固定式に設置していた。こちらは、俯仰角方向の走査は周波数走査式だが、方位角方向の走査は位相走査式としており、ペンシルビームを迅速に指向することができた[1]

搭載艦

両艦とも、1980年から1981年にかけての改修で本システムを撤去し、艦隊で一般的な回転式レーダー(AN/SPS-48 3次元レーダーと、AN/SPS-49 2次元レーダー)を搭載している[1]

参考文献

  1. ^ a b c d e Norman Friedman (1981). Naval Radar. Naval Institute Press. p. 163. ISBN 9780870219672 

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