SAIL/ESA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/24 04:16 UTC 版)
| 開発元 | 富士銀行・三菱銀行・IBM |
|---|---|
| 最新版 |
V3.1.1 / 2000年4月
|
| 対応OS | MVS、OS/390、z/OS |
| 種別 | パッケージソフトウェア |
| ライセンス | プロプライエタリ |
SAIL(せいる)またはSAIL/ESA(せいるいーえすえー)は日本アイ・ビー・エムが1985年に発表した金融機関向けパッケージ。
名称
SAILの正式名称は「IMSオンライン適用業務 開発/運用支援プログラム」(System Development Aid for IMS/VS On-Line Applications)。IMS/ESA(Enterprise System Architecture)対応版は「SAIL/ESA」。「IMS/SAIL」とも呼ばれる[1]。
概要
SAILは、オンラインシステムの構築、開発、保守、運用を支援する共通制御プログラム(ミドルウェア)であり、金融機関の勘定系システムなどで使用される。1980年代の第3次オンラインシステム構築時に、旧富士銀行と旧三菱銀行が日本IBMと協力して開発した[2]。
SAILの前提は、IBMメインフレームのz/OSなどのOS上で稼働するIMSトランザクションサーバーで、IMSのクラスタリング機能であるXRFも基本設計に組み込まれている。またデータベース管理システムは階層型のIMS-DBの他、リレーショナル型のDB2も使用できる。
SAILは金融機関で必要となる共通の基盤を提供するもので、ユーザーはSAILの提供する取引形態(メッセージ処理)、テーブル、マクロなどを使用して、業務を開発する。開発言語はPL/I、アセンブラーで、1998年にCOBOLが追加された。
2018年に日本IBMはSAILを、CAP-A(Common Application Control Package for Advanced Banking System、アプリケーション運用制御プログラム拡張版)やTIMES(The InforMation Production Executive System、データベース構築支援プログラム)とともに「金融機関向けDSEバンキングソリューション」と位置付けた[3]。
また2022年に日本IBMは「金融次世代勘定系ソリューション戦略」を発表し、複数行が単一のアプリケーションを共同利用するマルチバンク対応の推進のため、SAILの改修予定を表明した[4]。
歴史
- 1985年 SAIL発表[3]
- 1997年11月 SAIL/ESA V3発表(並列環境、連続稼働、チャネル接続の強化)
- 1998年10月 CS/OLA発表(SAILのCOBOLサポート[5])
- 2000年4月 SAIL/ESA V3.1.1発表[6]
採用行
- 開発行
- その他
関連項目
脚注
- ^ a b 八十二銀行、口座振替のトラブルを防ぐ特許を取得 - 日経XTECH
- ^ バッチ処理を解体 みずほSOAの全貌(2ページ目)
- ^ a b 金融機関向けDSEバンキングソリューションのご紹介 - IBM
- ^ 日本IBMも地銀勘定系の基盤を共通化へ、複数のシステム共同化陣営を横断 - 日経XTECH
- ^ IBMオンライン適用業務COBOLサポート R1.1の発表
- ^ IMS/ESAオンライン適用業務 開発/運用支援プログラム V3.1.1の発表
- ^ お客様インタビュー 三菱東京UFJ銀行様 - 日本IBM
- ^ 地銀システム、陣営越えた共同化 次の10年へ新戦略 - 日本経済新聞「」
- ^ 日経コンピュータ 2019年9月5日「特集 みずほ3度目の正直」
外部リンク
- SAIL/ESAのページへのリンク