ReNiO3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 01:08 UTC 版)
モット絶縁体の例として ReNiO3 が挙げられる。ここで Re には希土類元素が入る。ReNiO3 はペロブスカイト構造をとる遷移金属酸化物である。 低温では価電子が Ni サイトに局在している。しかし温度が上昇すると Re のイオン半径が増加するため、結晶構造に歪みが生じる。これにより、Ni サイトに局在していた電子が波動性を回復して結晶全体に広がり、金属に転移する。 Re が Pr(プラセオジム)または Nd(ネオジム)の場合、低温の絶縁体相は同時に反強磁性を示す。
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