ネイト・ドッグとは? わかりやすく解説

ネイト・ドッグ

(Nate_Dogg から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/04 04:13 UTC 版)

ネイト・ドッグNate Dogg1969年8月19日 - 2011年3月15日)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチ出身[注 1]R&B歌手。本名:ナサニエル・ドウェイン・ヘイル(Nathaniel Dwayne Hale)。

来歴

西海岸を代表するヒップホップ歌手の一人であり、スヌープ・ドッグは従弟にあたる。そのスヌープとウォーレン・Gの3人で1990年にヒップホップユニット213を結成。

1992年にリリースされたドクター・ドレーのデビューアルバム「ザ・クロニック英語版」及び、1994年にリリースされたウォーレン・Gのシングル「Regulate英語版」に客演として参加し大ヒットしたことで、大きな成功と名声を手にした[2]。ネイト・ドッグは、他のアーティストのトラックで歌うことがよく求められ、通常はフックを歌うために歌った。注目アーティストとして、彼はビルボードホット100に16回チャートインし、2003年には50セントの「21の質問」で1位に到達した。

その他にも、2Pacの「All Bout U」[3]、ドクター・ドレーの「The Next Episode」、Westside Connectionの「Gangsta Nation」、Mos Defの「Oh No」、Fabolousの「Can't Deny It」、リュダクリスの「Area Codes」、Kuruptの「Behind the Walls」、Mark Ronsonの「Ooh Wee」、Mobb Deepの「Have a Party」など、彼の成功したコラボレーションは数多くある。

1998年にソロデビュー。2004年には213としてアルバム『The Hard Way』をリリースした。ソロプロジェクトよりもヒップホップ勢とのコラボレーションでの評価が高く、2001年にはシェイド・シエスト(Shade Sheist)との「Where I Wanna Be」、2003年には50セントとの「21 Questions」がビルボードチャートの全米トップとなっている。2004年には、ネイトが客演してチャートインしたシングルの数は60を超えた。曲のいわゆる「フック英語版」の部分で登場することが多かったことから、「キング・オブ・フック(King of Hooks)」の異名を取った[4]

2007年2008年脳卒中で倒れ、その影響で身体の一部に麻痺を発症させていた。病気以後は音楽活動を中断してリハビリテーションを行うなどの闘病生活を送っていたが、2011年3月15日にカリフォルニア州ロングビーチにて死去[5]。41歳没。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

コラボレーションアルバム

主な出演

映画

ライブ

  • ヒューストン英語版「I LIKE THAT feat. CHINGY, I-20, NATE DOGG」(ヒューストン 「It's already written」に収録)
  • エミネム「SHAKE THAT feat. NATE DOGG」(「カーテンコール ~ザ・ヒッツ~」に収録)
  • エミネム「SHAKE THAT(REMIX) feat. NATE DOGG、Obie Trice & Bobby Creekwater」(「Eminem Presents The Re-up」に収録)

脚注

注釈

  1. ^ ミシシッピ州クーラクスデール出身との情報源もある[1]

出典

  1. ^ Dogg”. City of Clarksdale (2017年12月8日). 2023年4月12日閲覧。
  2. ^ Nate Dogg obituary”. The Guardian (2011年3月16日). 2023年4月12日閲覧。
  3. ^ ギャングスタ・ラップ p.179 小渕晃著
  4. ^ Heran Mamo (2020年3月2日). “Nate Dogg’s Elaborate New Headstone Honors the Late ‘King of Hooks’”. Billboard. 2023年4月12日閲覧。
  5. ^ Rapper Nate Dogg Dies At 41”. Access Hollywood (2011年3月16日). 2011年3月17日閲覧。

参考文献

  • ソーレン・ベイカー『ギャングスター・ラップの歴史 スクーリー・Dからケンドリック・ラマーまで』塚田桂子訳・解説、DU BOOKS、2019年9月。

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