Jo_(映画)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Jo_(映画)の意味・解説 

Jo (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/24 14:36 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

Jo』(ジョー)は、ジャン・ジロー監督、ルイ・ド・フュネス主演による、フランスのサスペンス・コメディ映画である。

フランスでは1971年に公開された。日本では未公開。

概要

アレック・コッペルフランス語版戯曲The Gazebo(東屋)』を原作としている。同じ戯曲を元に、同じくサスペンス・コメディのアメリカ映画『奥様の裸は高くつく The Gazebo』(ジョージ・マーシャル監督)がすでに1959年に製作されている。フランスでも後年、同じ戯曲に基づくテレビドラマ『Une femme dans les bras, un cadavre sur le dos(腕に女、背中に死体)』(ジャン・ルフェーヴル主演)が1995年に製作されている。[1]

あらすじ

人気喜劇作家のアントワーヌ・ブリスバールは、ジョーというメートルシャントゥール(直訳はマイスタージンガーだが、ここでは揺すり屋のこと)から妻の出自が強盗殺人犯の娘だということについて恐喝されていた。ちょうどサスペンスコメディの台本を書いていたブリスバールは、ジョーを殺し、庭に立てていた東屋(ガゼボ)のコンクリート基礎に埋め込むことを思いつく。

深夜に恐喝の金を取りに来たジョーを前にブリスバールは拳銃を構えるが、恐怖でそれを床に落としてしまったところ、暴発してジョーにあたり、結局彼は死んでしまう。カーテンに死体を包んで、予定通り東屋に死体を埋めたブリスバールだが、その東屋の落成記念に近所の人たちを読んだパーティーに警部デュクロが現れ、ジョーなる人物についてブリスバールを尋問する。ブリスバールは当然否定するが、デュクロの話を聞くうち、ジョーは別の場所で殺人死体となって発見されたことを知る。すぐに誰か別人を殺してしまったことに気づいたブリスバールだが、東屋は落雷で壊れ、埋めた死体がむき出しになってしまう。

ブリスバールはデュクロの尋問を避けつつ、妻に白状して協力を得ながら家の中の様々な場所にその死体を隠そうとする。しかしそこに予期せぬ訪問客が次々と現れて家の中を引っ掻き回し、ドタバタ劇が繰り広げられる。

スタッフ

キャスト

評価

この映画はフランスで246万人の入場数で、1971年の興行収入では13位だった。[2]1位の『おしゃれキャット』の1248万人からは程遠く、例年の興行収入でトップレベルを得ているルイ・ド・フュネスとしては稀に見る不成功だった。(例えば1965年には『大追跡 Le Corniaud』が1位で『ニューヨーク大混戦 Le Gendarme à New York』が4位。1966年には『大進撃 La grande vadrouille』が1位のみならずフランスの興行収入史上最高位を獲得してその後30年間にわたって持続させ、『パリ大混戦 Le grand restaurant』も8位だった。[3])批評家たちはド・フュネスの演技は称賛したが、監督のジャン・ジローがそれを昇華できなかったことを批判した。この映画で60%以上のギャグはド・フュネスの責任で演じられていたのである。[4]

2000年代に放映されたフランスのテレビドラマ『カーメロット Kaamelot』の第6シーズンで、この映画のテーマ音楽が使われた。アレクサンドル・アスティエ(ドラマの監督、脚本、主演、作曲家)は、ドラマをルイ・ド・フュネスに捧げた。

脚注

  1. ^ Amnon Kabatchnik, Blood on the Stage, 1950-1975: Milestone Plays of Crime, Mystery, and Detection, Scarecrow Press 2011
  2. ^ http://www.jpbox-office.com/fichfilm.php?id=8778
  3. ^ http://www.jpbox-office.com/bilanfr.php?year=1966
  4. ^ Louis de Funès, grimaces et gloire, Bertrand Dicale, Grasset, 2009.

「Jo (映画)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Jo_(映画)」の関連用語

Jo_(映画)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Jo_(映画)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのJo (映画) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS