緊密イオン対
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/23 05:15 UTC 版)
化学において、緊密イオン対(きんみつイオンつい、英: intimate ion pair)の概念は、ソール・ワインスタインによって導入され、陽イオン、陰イオン、周囲の溶媒分子の間の相互作用を説明する[1]。無機塩の普通の水溶液中では、イオンは完全に溶媒和されており、対イオンから遮蔽されている。極性の低い溶媒中では、2つのイオンはある程度まだ繋がっていることができる。「緊密」あるいは「密接」なイオン対では、2つのイオン間に溶媒分子が存在しない。溶媒和が上昇すると、イオン結合は低下し、「緩い」イオン対となる。イオン対の概念は加溶媒分解における立体化学を説明する。
- ^ Winstein, S.; Clippinger, E.; Fainberg, A. H.; Heck, R.; RobinsonG. C. (1956). “Salt Effects and Ion Pairs in Solvolysis and Related Reactions. III.1 Common Ion Rate Depression and Exchange of Anions during Acetolysis”. Journal of the American Chemical Society 78 (2): 328–335. doi:10.1021/ja01583a022.
- 1 緊密イオン対とは
- 2 緊密イオン対の概要
Weblioに収録されているすべての辞書から緊密イオン対を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から緊密イオン対を検索
- 緊密イオン対のページへのリンク