交換スプリング磁石
サブミクロンの微細な硬質磁性相と軟質磁性相から構成され、これらの両相の間に磁気的な交換結合作用が働いて、あたかも均一で一様な磁石のように振る舞う新しいタイプの磁石。硬質磁性相と軟質磁性相を磁性のスプリングでつないでいるような磁化挙動をすることから、交換スプリング磁石と呼ばれる。磁化曲線の第二象限で、通常の磁石にはない強い磁化復元力がある。比較的高い残留磁化を持つが、履歴曲線の角型が悪く、保磁力は小さい。もし異方性を持った高保磁力交換スプリング磁石が開発できれば、世界最高の磁石となるといわれているが、いまだ実現されてはいない。上述した磁石組織がナノスケールの複合組織であることから、ナノコンポジット磁石とも呼ばれる。
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