DHCAの許容時間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/03/27 19:32 UTC 版)
「超低体温循環停止」の記事における「DHCAの許容時間」の解説
低酸素状態に最も弱い臓器は脳である。即ち、DHCAの許容時間とは脳の虚血に対する許容時間に等しい。報告によれば(Griepp, 2013)、低体温では常温に比べて虚血許容時間が6倍程度に延長する。具体的には20℃で脳の代謝は常温の24%まで低下し、虚血許容時間は21分前後(17~24分程度)とされているが、個々の症例で差はあると考えられる。この温度での脊髄の虚血許容時間は120分程度であり、ほとんどの大動脈手術操作が完了する時間範囲である。次に虚血に弱いのは腎臓であるが、全ての腹部臓器は脊髄以上の虚血許容時間があるので、DHCAにおいては脳脊髄保護が最も重要と言える。
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