Corpus Allatumとは? わかりやすく解説

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アラタ体

英訳・(英)同義/類義語:corpora allata, corpus allatum

昆虫内分泌腺で、幼若ホルモン分泌して幼虫状態を維持する

アラタ体

(Corpus Allatum から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/24 14:50 UTC 版)

アラタ体(アラタたい、ラテン語: corpus allatum)は昆虫の頭部、の後方に存在する器官[1]幼若ホルモンを合成・分泌する神経内分泌腺として知られる。

前から後ろに向かって、脳-側心体-アラタ体の順に並んでいることが多く、これらの器官は神経により連結されている。多くの昆虫では卵型をしており、正中線を挟んで1つずつ見られるが、双翅目では他の内分泌腺と融合している。

名称

1762年、ピエール・リヨネオランダ語版によってアラタ体の存在が初めて記載されたが、当初は交感神経節と考えられていた[2]。1895年、Richard Heymonsにより、アラタ体は「ganglia allata」と命名された[3]

1899年、アラタ体は神経節ではないことが判明し、「corpus allatum」に改名された[3]。「allatum」の部分は「運ばれた」という意味のラテン語であり、頭部下面の外胚葉の陥入によってアラタ体が発生し、それが脳の後方に移動することに由来する[3]。「corpus allatum」の複数形は「corpora allata」であり[3]、「アラタ体」という日本語の名称はその訳語として作られた[4]

役割

アラタ体から分泌される幼若ホルモンは昆虫を幼虫のままでいさせる効果がある[5]。そのため、幼虫からアラタ体を外科的に切除すると、体内の幼若ホルモンがなくなるため、通常より早く蛹化するという現象が見られる(早熟変態)。逆に、終齢幼虫に他個体からアラタ体を移植してやると、通常よりも齢数が増える、または幼虫期間が伸びるという現象も見られる。

アラタ体が持つ内分泌器としての役割は、ヴィンセント・ウィグルスワース英語版によって1934年、1936年に発表されたオオサシガメの脱皮を抑制する研究以降明らかになっていった[5]

脚注

  1. ^ 日本動物学会 編『現代動物学の課題5』《変態》東京大学出版会、1977年3月31日、77頁https://dl.ndl.go.jp/pid/12635243/1/472025年12月24日閲覧 
  2. ^ 高松好文『昆虫組織図説』風間書房、1958年8月31日、182頁https://dl.ndl.go.jp/pid/1377115/1/1022025年12月24日閲覧 
  3. ^ a b c d 竹脇潔、針塚正樹、深谷昌次 編『実験形態学新説養賢堂、1959年11月30日、6頁https://dl.ndl.go.jp/pid/2491302/1/142025年12月24日閲覧 
  4. ^ アラタ体」『精選版 日本国語大辞典小学館https://kotobank.jp/word/%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%9F%E4%BD%93#E7.B2.BE.E9.81.B8.E7.89.88.20.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E8.AA.9E.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E5.85.B8コトバンクより2025年12月24日閲覧 
  5. ^ a b 日本動物学会 編『現代動物学の課題5』《変態》東京大学出版会、1977年3月31日、78頁https://dl.ndl.go.jp/pid/12635243/1/482025年12月24日閲覧 

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