Control armとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 大車林 > Control armの意味・解説 

コントロールアーム

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

コントロールアーム

(Control arm から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 04:15 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
マクファーソン・ストラット式サスペンション。トラックコントロールアームは深青色で示されている。

自動車の懸架装置(サスペンション)において、コントロールアーム英語: control arm)またはAアーム(A-arm)は、シャシと直立したサスペンションまたは車輪を支えるハブ英語版との間の蝶番(ヒンジ)で連結されたサスペンションリンク英語版である。

コントロールアームのインボード(船内、シャシ)端は単一のピボット、大抵はゴム製ブッシング英語版によって取り付けられている。したがって、コントロールアームは単一の自由度英語版のみでアウトボード(船外)端の位置を制御することができ、これによってインボードマウントからの動径距離が保たれる。意図的に自由に移動できるわけではないが、単一のブッシングはアームが前後移動を制御しない。この動きは別のリンクまたはラジアスロッド英語版によって制約される[1]

これはウィッシュボーンと対照的である。ウィッシュボーンは三角形で、広く間隔を取った2つのインボード軸受(ベアリング)を持つ。これらはウィッシュボーンのアウトボード端の前後移動を制約する。これによって、追加のリンクの必要なしに、2つの自由度が制御される。

ほとんどのコントロールアームはサスペンションのロワー(下部)リンクを形づくる。アッパー(上側)リンクとしてコントロールアームを使用している設計もいくつかあるが、大抵は下側にはウィッシュボーンが使われる。そして、追加のラジアスロッドがアッパーアームに取り付けられる。

マクファーソン・ストラット

コントロールアームは前輪のマクファーソン・ストラット独立懸架の一部として一般的に見られる。ストラット式のコントロールアームは車両の軸に対して垂直であり、「トラックコントロールアーム」と呼ばれている。斜め方向の「ラジアスロッド」がストラットの前後移動を制約する[1][2]

マクファーソンの原設計では、スタビライザーもラジアスロッドとして作用した。この場合、縦方向の制御も行うために、スタビライザーがボールジョイントを介して取り付けられなければならない。ほとんどの現代的な設計(一般にマクファーソン・ストラットと呼ばれ続けている)では、ラジアスロッドとスタビライザーは今は分かれており、スタビライザーはスライドブッシュにマウントされる。

ばねの取り付け

シトロエン・トラクシオン・アバントーションバー・サスペンション英語版。トーションバーはロワーコントロールアームに取り付けられている。

コントロールアームはサスペンション荷重を支え、それらをばねまたはショックアブソーバーに伝達するために使われることがある[3]。トーションバー・サスペンションがこれを一般的に行い、トーションバーのアウトボード端がコントロールアームのインボードベアリングに取り付けられている。

出典

  1. ^ a b V.A.W., Hillier (1991). “60: Independent Front Suspension”. Fundamentals of Motor Vehicle Technology (4th ed.). Stanley Thornes. pp. 368–369. ISBN 0-7487-05317 
  2. ^ Hillier 1991, pp. 373–374
  3. ^ Hillier 1991, pp. 371–372

「control arm」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Control arm」の関連用語

Control armのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Control armのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコントロールアーム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS