ビュデ叢書とは? わかりやすく解説

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ビュデ叢書

(Collection Budé から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 17:22 UTC 版)

プラトンゴルギアスメノン
プラウトゥスアスィナリア英語版(ロバ物語)』

ビュデ叢書[1][2]: Collection Budé ビュデ古典双書[3]ビュデ版[4]などとも)ことフランス大学叢書: Collection des Universités de France)は、古代ギリシア語ラテン語古典フランス語対訳叢書

出版社Belles Lettres社英語版で、1917年創設の学術団体ギヨーム・ビュデ協会英語版が後援している。名前はルネサンスフランス古典学ギヨーム・ビュデに由来する[4]

1920年創刊。21世紀現在でも基本的に毎年数冊刊行されており、総数は800冊を超える。叢書の1冊目はプラトン小ヒッピアス』、ラテン語の1冊目はルクレティウス事物の本性について英語版』だった。対訳版のほかに、原文のみ、訳文のみの版も刊行されている[3]。注釈を省いた普及版 Classiques en poche も刊行されている[5]

表紙は、ギリシア語は黄地にミネルヴァの梟、ラテン語は赤地にカピトリヌスの雌狼英語版が描かれている。本の中身は、各頁見開き左側に訳文、右側に原文が載っている。序文・訳注・校注も添えられている。

西洋古典学における定本の一種として、ローブ叢書OCT英語版トイブナー叢書英語版とともに広く受容されている。日本語西洋古典叢書などの底本にも使われている[2]。校訂や訳文はローブより優れるとも言われる[3]教父の著作の量はSources Chrétiennes英語版に劣る。

脚注

  1. ^ ビュデ『学説類集24巻注解前編』 [第2部 5/10]”. www.lib.fukuoka-u.ac.jp. 2022年9月18日閲覧。
  2. ^ a b 國方栄二:エピクテトス『人生談義』(上・下)”. clsoc.jp. 日本西洋古典学会. 2022年9月24日閲覧。
  3. ^ a b c 新受入図書紹介(古典・叢書類)”. www.lib.ynu.ac.jp. 2022年9月24日閲覧。
  4. ^ a b 沓掛良彦『エラスムス 人文主義の王者』岩波書店岩波現代全書〉、2014年。ISBN 9784000291323 200頁。
  5. ^ Collection Classiques en poche - Les Belles Lettres”. www.lesbelleslettres.com. 2022年9月24日閲覧。

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