CHOP療法の実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 04:05 UTC 版)
CYはシクロホスファミド(エンドキサン)、DXRはドキソルビシン(アドリアシン)、VCRはビンクリスチン(オンコビン)、PSLはプレドニゾロンである。化学療法では骨髄抑制、嘔気、脱毛は必発なのだが、特にCHOPで重要な副作用としてはCY(エンドキサン)の出血性膀胱炎やSIADH、VCR(オンコビン)の便秘、腸閉塞、末梢神経障害、DXR(アドリアシン)の心筋障害である。DXR投与中は100mg/m2ごとに心電図、200mg/m2ごとに心エコーを実施し心毒性をチェックする。投与方法としては、CY(エンドキサン)は生理食塩水500mlに溶解し2~3時間かけて点滴静注する。DXR(アドリアシン)は生理食塩水100mlに溶解し約30分で点滴静注する。VCRは生理食塩水20mlに溶解し、側管からゆっくりと静注する。点滴とプランとしては以下に一例を示す。 1.カイトリルバック 100ml 30min 2.オンコビンXmg 生理食塩水20ml iv 3.アドリアシン Xmg 生理食塩水100ml 30min 4.エンドキサン Xmg 生理食塩水 500ml 2hour 5.ソルデム3A 500ml メイロン 20ml プリンペラン 1A 2.5hour 6.ソルデム3A 500ml メイロン 20ml プリンペラン 1A 2.5hour 7.体重増加でラシックス10mg 生理食塩水50ml 15min 腫瘍融解症候群予防で食事可能でも5,6,7は翌日、翌々日も輸液、利尿を継続することもある。ただし、CHOP療法も、後述するR-CHOP療法も外来での治療が可能な化学療法である。翌日の輸液はなどは外来治療では行うことはできない。必要性がある場合は入院にて治療ということになる。
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