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塩化ベリリウム

分子式:BeCl2
その他の名称:ベリリウムクロリド、Beryllium chloride、塩化ベリリウム、Beryllium dichloride
体系名:ベリリウムジクロリド


塩化ベリリウム

(BeCl2 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/29 08:11 UTC 版)

塩化ベリリウム
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.029.197
PubChem CID
RTECS number
  • DS2625000
UNII
性質
BeCl2
モル質量 79.9182 g/mol
外観 白色または黄色の結晶
密度 1.899 g/cm3, solid
融点 399 °C (750 °F; 672 K)
沸点 482 °C (900 °F; 755 K)
15.1 g/100 mL (20 °C)
溶解度 アルコール、エーテル、ベンゼン、ピリジンに溶ける
クロロホルム、二酸化硫黄にわずかに溶ける
構造
六角形
ポリマー
熱化学
標準定圧モル比熱, Cp⦵ 7.808 J/K or 71.1 J/mol K
標準モルエントロピー S⦵ 63 J/mol K
標準生成熱 (ΔfH⦵298)
−6.136 kJ/g or −494 kJ/mol
−468 kJ/mol
標準燃焼熱 ΔcHo 16 kJ/mol
危険性
致死量または濃度 (LD, LC)
86 mg/kg (ラット, 経口)
NIOSH(米国の健康曝露限度):
PEL
TWA 0.002 mg/m3
C 0.005 mg/m3 (30 minutes), with a maximum peak of 0.025 mg/m3 (as Be)[1]
REL
Ca C 0.0005 mg/m3 (as Be)[1]
Ca [4 mg/m3 (as Be)][1]
関連する物質
その他の
陰イオン
フッ化ベリリウム
臭化ベリリウム
ヨウ化ベリリウム
その他の
陽イオン
塩化マグネシウム
塩化カルシウム
塩化ストロンチウム
塩化バリウム
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
N verify (what is  N ?)

塩化ベリリウム(えんかベリリウム、beryllium chloride)は、化学式 BeCl2 で表されるベリリウムの塩化物である。

甘味を有する物質として知られているが、猛毒である。この性質のため、ベリリウムは当初グルシニウム(glucinium, ギリシア語で甘さを意味する glykys から)と呼ばれた。

製法

酸化ベリリウムあるいは水酸化ベリリウムを塩酸に溶解し濃縮すると四水和物が析出する[2]。89℃以上では二水和物が析出する[3]。

無水物は、高温で硫酸ベリリウムと炭素の混合物に塩素を反応させると得られる[2]。

または酸化ベリリウムと炭素の混合物に塩素を反応させても得られる[4]。

性質

無水物は水に易溶性の無色結晶で吸湿性が強く、水に溶解する際、激しく発熱する。無水物は分子性が強く、エタノール、ジエチルエーテル、アセトンおよびアミンなど多くの有機溶媒にも溶解して溶媒が2分子付加した錯体BeCl2·2Aを生成する[2]。ルイス酸としてもはたらき有機反応において塩化アルミニウムと類似の挙動を示す[5]。

[6]

水溶液は加水分解により酸性を示す。また四水和物は五酸化二リンを用いても脱水できず、加熱すると100℃付近から分解して塩基性塩を生じさらに強熱により酸化物になる。

脚注・参考文献

  1. 1 2 3 NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0054
  2. 1 2 3 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  3. ↑ 日本化学会編 『化学便覧 基礎編 改訂4版』 丸善、1993年
  4. ↑ 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年
  5. ↑  『Merck index 13th』 2001年
  6. ↑ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).


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