BOOKISH
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『bookish』(ブッキシュ)は、かつてあった日本の文芸雑誌。2002年から2006年まで10号が発行されていた。ビレッジプレス発行。雲遊天下の姉妹誌であった。編集長・鵜戸口哲尚。編集員に、ビレッジプレス代表の村元武、藤原龍一郎、松永節など。
編集長は、創刊に際して、活字媒はマージナルな位置に追いやられ、人間の認識における視覚言語の果たす圏域が白日の下に問われる事態に立ち至り、かくしてその後の電子情報テクノロジーの急激な発展によって、活字媒体の中でも、書物の位置は風前の灯火となった。そんな今日、エレクトロニクス技術はあらゆる理解の幻想を振り撒きながら、我々を不可解な地点へと誘導し遠隔操作して行く。だからこそ、これに抗していかなければならない、といったことを述べた。
各号で、焦点が当てられた人物について、その人物の研究家達が執筆した。そして、特集に関連した図書目録を集めた。
参考
bookish 1
BOOKISH
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/05 14:06 UTC 版)
2002年4月に、ビレッジプレス社発行の『雲遊天下』の姉妹誌として『BOOKISH』を立ち上げた。鵜戸口が編集長になり、編集委員には、村元武、藤原龍一郎、松永節などを迎えた。創刊に当たって、「グーテンベルグ銀河系の終焉を告げる声が喧しくなって久しいが、「書物」への執着は20世紀的郷愁ではないと、我々は断固として信じる。かくて、「本の永遠―ブッキシュ」を創刊する」との、強い意気込みではあったが、3号目で鵜戸口編集長の座を譲っている。3代目まで続いたが、BOOKISHは廃刊となった。彼はこの雑誌で、前田河広一郎の英文小説の邦訳を手がけ、稲垣足穂、アナイス・ニン、木山捷平の紹介をしている。
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