BLAKE2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 06:36 UTC 版)
2012年12月21日、BLAKEの改良版としてBLAKE2が発表された。これはJean-Philippe Aumasson、Samuel Neves、Zooko Wilcox-O'Hearn、Christian Winnerleinにより設計されたものであり、実際に破られた、あるいは理論的に破られたハッシュ関数であるMD5、SHA-1の置き換えを目指したものである。512ビットのハッシュを出力する64ビットバージョンであるBLAKE2b、256ビットのハッシュを出力する32ビットバージョンであるBLAKE2sの2つのバリエーションが存在する。BLAKE2bでは1から64バイト(512ビット)、BLAKE2sでは1から32バイト(256ビット)の間で任意の長さのハッシュを出力可能である。 マルチコアプロセッサでの並列処理による高速化を図った BLAKE2bp および BLAKE2sp と呼ばれるバージョンも存在する。 BLAKE2では、BLAKEから以下の修正がなされている。 BLAKEのラウンド関数にあった固定ワードのメッセージワードへの追加が除去された。 2つのローテート量が変更された。 パディングが簡素化された。 初期化ベクトルとの排他的論理和を取ったパラメータブロックが追加された。 ラウンド数が14 (BLAKE-256)あるいは16 (BLAKE-512)から、10 (BLAKE2s)あるいは12 (BLAKE2b)に削減された。
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