シリカアルミナとは? わかりやすく解説

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シリカアルミナ

(Amorphous silica-alumina から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 07:50 UTC 版)

シリカアルミナ (silica-alumina, amorphous silica-alumina) は触媒または触媒担体として使用される合成物質であり[1]二酸化ケイ素 (SiO2) と酸化アルミニウム (Al2O3) の非晶質固溶体である。

解説

アルミナゾルとシリカゾルを反応させる事で合成される[1]

アルミナの一部は四面体配位として存在しており、29Si MAS 固体NMR27Al 固体NMRにより解明されている[2]

シリカアルミナは固体酸であり、イオン化可能な水素原子を持つブレンステッド酸(またはプロトン性)サイトと、電子を受容するルイス酸(非プロトン性)サイトを有する。例えばピリジン吸着測定によって酸性サイトを識別することができる[3]

シリカ-アルミナ触媒を使用するプロセスとして、クロトンアルデヒドホルムアルデヒドアンモニアからのピリジンの製造が挙げられる[4]。また、炭化水素クラッキング反応にも使われる[1]

参考文献

  1. ^ a b c Scherzer, Julius (1996). Hydrocracking Science and Technology. CRC press. ISBN 0-8247-9760-4 
  2. ^ Pascal P. Man, Marie Jeanne Peltre and Denise Barthomeuf (1990). “Nuclear magnetic resonance study of the dealumination of an amorphous silica–alumina catalyst”. J. Chem. Soc., Faraday Trans. 86: 1599-1602. doi:10.1039/FT9908601599. 
  3. ^ Perry, Dale L (1992). Applications of Analytical Techniques to the Characterization of Materials: proceedings of a symposium on applications of analytical techniques to the characterization of materials, held August 29–30, 1990. American Chemical Society Division of Industrial and Engineering Chemistry, Dale L. Perry, Springer. ISBN 0-306-44189-6 
  4. ^ John Arthur Joule, Keith Mills (2000). Heterocyclic Chemistry, 4th edition. Blackwell Publishing. ISBN 0-632-05453-0 



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