ATP測定法とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 計測 > 測定法 > ATP測定法の意味・解説 

ATP測定法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/16 02:40 UTC 版)

ATP測定法(ATPそくていほう)とは、すべての生物細胞内に存在するATP(アデノシン三リン酸)を酵素などと組み合わせて発光させ、その発光量(Relative Light Unit;RLU)を測定する方法のことである。ATPふき取り検査とも呼ばれる。

概要

細胞内の存在するATPは、酵素であるルシフェラーゼなどと反応させることにより発光する。この発光量はATP量が多いほど発光量(Relative Light Unit;RLU)が増す。この方法を利用して、外食産業医療機関などでは器具の汚染調査、清浄度調査などに利用されている。これは、細菌や残渣などの汚染物質が残っているとATPが存在し、発光することによりモニタリング法として適切な衛生管理が行うことができるとされている。なお、この検査方法は、厚生労働省監修の「食品衛生検査指針微生物編2004」にも掲載されている。

現在、ATP測定法により微生物同定などを行うことはできない。

宇宙開発分野では、惑星などで生物が存在しているかどうかの方法としてATP測定法が活用されている。

2001年キッコーマン株式会社が開発したATP測定器「ルミテスターPD-10」、2009年に発売された「ルミテスターPD-20」は、従来のATPだけではなく、ATPが加熱・変形したAMP(アデノシン一リン酸)も測定することができ、より精密な測定が行えるようになった(特許No.3409962)。

参考文献

  • 伊藤武、ATPふき取り検査研究会 監修「新しい衛生管理法ATPふき取り検査(改訂版)」鶏卵肉情報センター,2005.ISBN 978-4-901828-08-6
  • 厚生労働省 監修「食品衛生検査指針 微生物編2004」社団法人食品衛生協会,2004.ISBN 978-4-88925-002-2

関連項目

外部リンク





ATP測定法と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ATP測定法」の関連用語

ATP測定法のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ATP測定法のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのATP測定法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS