JR東海383系電車
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383系電車(383けいでんしゃ)は、1994年(平成6年)に登場した東海旅客鉄道(JR東海)の振子式特急形車両である[2]。
注釈
- ^ 381系は日本国有鉄道(国鉄)設計・製造の唯一の営業用振り子式車両であったが、車体傾斜を遠心力のみに依存する自然振子式は曲線に進入してから車体が傾くまでに時間差があり、車両による傾斜のタイミングや角度の差異との相乗効果で乗り物酔いを誘発しやすいとの評価があった。
- ^ 幌の連結・解放は手動で行う。
- ^ 予め走行する路線の線形データを車上装置に記録させ、速度発電機からの速度信号と地上のATS地上子の電波信号を受信して、車上装置に記録した情報を元に距離演算して列車が路線のどの地点にいるかを判断し、カーブ前後で車体傾斜角を制御する方式。カーブ内では自然振子方式と同様に、超過遠心力により傾斜を維持する。本系式のみならず、制御付き自然振り子方式を採用している他の系式もほぼ同じである。
- ^ 本則とは、国鉄の運転取扱基準規程第121条2項の線路の分岐に接続しない曲線における曲線半径別制限速度を指す。JRの運転規則においては、曲線における電車・気動車の基本の速度、あるいは基本の速度イに相当する。
- ^ 381系と同一の区間設定である。
- ^ 1995年3月に富士駅 - 南甲府駅間で試運転を行ったことがある。
出典
- ^ “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah 「新車ガイド JR東海383系特急形直流電車」『鉄道ファン』第36巻第12号、交友社、1996年12月、59-64頁。
- ^ “旅客車 [383系特急形直流電車「しなの」383系特急形直流電車]”. GOOD DESIGN AWARD. 2015年10月19日閲覧。
- ^ “1996年 ブルーリボン・ローレル賞選定車両”. 鉄道友の会. 2015年10月19日閲覧。
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』1994年11月号、鉄道ジャーナル社、1994年、86-87頁。
- ^ 東芝「東芝レビュー」1995年3月号「1994年の技術成果」230P。
- ^ a b 東洋電機製造「東洋電機技報」1995年7月号(第92号)「94年総集編・東海旅客鉄道向け383系特急電車用電気品」p.3(試作車)。同書では東洋電機製造が383系向けに、集電装置、駆動装置、主電動機、VVVFインバータ装置、補助電源装置などを納入したことが記載されている。
- ^ a b 東洋電機製造「東洋電機技報」1997年4月号(第98号)「96年総集編・東海旅客鉄道向け 383系量産車用電機品」p.3(量産車)。
- ^ 「383系特急形直流電車」『鉄道ファン』第34巻第11号、交友社、1994年、95頁。
- ^ 「振子特急でつなぐ旅」『鉄道ファン』第55巻第10号、交友社、2015年、53頁。
- ^ 目地哲郎(JR東海東海鉄道事業本部車両部車両課)「JR東海383系に採用された自己操舵台車の技術」、『鉄道ジャーナル』1997年9月号、鉄道ジャーナル社、1997年、80-82頁。
- ^ 特許公開平4-300773号「鉄道車両用台車の軸箱支持剛性制御装置およびその制御方法」、1992年、JR東海・住友金属工業
- ^ 特許公開平9-109886号「列車の輪軸の支持方法と、これを用いた鉄道車両、列車及び操舵台車」、JR東海・須田義大
- ^ 交友社『鉄道ファン』2018年7月号 「JR車両ファイル2018 JR旅客会社の車両配置表」 p.18 - p.21
- ^ 『鉄道ジャーナル』通巻405号、p.103
- ^ “特急「しなの」新型385系に置き換え決定 次世代の「振子式」 乗り心地改善へ JR東海”. 乗りものニュース. (2023年7月20日) 2023年7月20日閲覧。
- 1 JR東海383系電車とは
- 2 JR東海383系電車の概要
- 3 形式
- 4 編成表
- 5 運用
固有名詞の分類
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