230号線_(チェコ)とは? わかりやすく解説

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コリーン - ハヴリーチクーフ・ブロド線

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 01:38 UTC 版)

ハヴリーチクーフ・ブロド - コリーン線
基本情報
 チェコ
路線番号 225、230、231
路線諸元
路線距離 75 km
軌間 1435 mm(標準軌
線路数 単線、複線
複線区間 ハヴリーチクーフ・ブロド - コリーン
電化方式 ハヴリーチクーフ・ブロド - クトナー・ホラ: 25000 V / 50 Hz(AC
クトナー・ホラ - コリーン: 3000 V(DC
架空電車線方式
最大勾配 14 ‰
最高速度 120 km/h
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
ヴィーン・ズノイモ方面、J-V線
198.6 イフラヴァ
202.0 イフラヴァ・ボシュ・ディーゼル
204.5 ストルジーテジュ・ウ・イフラヴィ
207.1 ドブロニーン
ドブロニーン - ポルナー線
210.8 カメンナー
215.5 シュラパノフ
220.4 ミーロヴカ
ブルノ - ハヴリーチクーフ・ブロド線
224.1 ハヴリーチクーフ・ブロド
パルドゥビツェ - ハヴリーチクーフ・ブロド線
ハヴリーチクーフ・ブロド - フンポレツ線
228.3 ハヴリーチクーフ・ブロド・ペルクノフ
232.9 オクロウフリツェ
236.3 ホルニー・ポフレジ
239.9 スヴィエトラー(サーザヴァ) S20終着駅
チェルチャニ方面
242.8 スヴィエトラー・ヨセフォドル
247.8 サーザヴカ
251.8 レシュティナ・ウ・スヴィエトレー
254.4 ノヴァ・ヴェス・ウ・レシュティニ
257.1 ヴルカネチ
264,1 ゴルチューフ・イェニーコフ市街駅
267.1 ゴルチューフ ・イェニーコフ
269.9 ブラトチツェ
271,8 ホルキ・ワ・チャースラヴィ
チャースラフ - トルジェモシニツェ線
278.2 チャースラーフ
モチョヴィツェ方面
チャースラフ - モチョヴィツェ線
283.1 トルジェベシツェ
284.6 ツィールクヴィツェ
287.580 交流・直流切り替え(25 kV↔3 kV)
クトナー・ホラ - ズルチ線
287.7 クトナー・ホラ中央駅
290.4 フリーゾフ
プラハ - チェスカー・トルジェボヴァ線
チェスカー・トルジェボヴァ方面
チェルチャニ方面
298.3 コリーン S2, S20終着駅
プラハ方面
ラベ川
299.8 コリーン・ザーラビー
304.0 ヴェルトルビ
カニーン連結線
307.1 ヴェルキー・オセック
ヴェルキー・オセック - トルトノフ線
ツィドリナ川
310.1 リビツェ(ツィドリナ)
315.1 ポディイェブラディ
317.6 ヴェルケー・ズボジー
322.7 ニムブルク
ニムブルク - ジェーチーン線
  • 路線距離はウィーン北西駅を基準とする。
  • 出典: チェコ鉄道地図[1]

コリーン - ハヴリーチクーフ・ブロド線チェコ語Železniční trať Kolín – Havlíčkův Brod)は、チェコ国鉄の鉄道線の名称である。路線番号は230

1869年から1870年にかけて、オーストリア北西部鉄道によって開業した。ウィーンとベルリンを結ぶ路線として開業した。その役割は後に010号線が担い、230号線はプラハとヴィソチナ県を結ぶ役割を主に担ってきたが、2021年春以降010号線の工事により[2]、2023年6月まで[3]、再びエルベ川流域(ドイツ東部・チェコ)とドナウ川流域(モラヴァ・オーストリア・スロヴァキア・ハンガリー)を結ぶメインルートに復帰している。

歴史

オーストリア北西部鉄道の路線網。赤線はドイツ南北連結鉄道(k.k. privilegierte Süd-Norddeutsche Verbindungsbahn, SNDVB)の路線

1869年12月6日にコリーン - ゴルチューフ=イェニーコフ区間が、1870年12月21日にゴルチューフ=イェニーコフ - ハヴリーチクーフ・ブロド区間がそれぞれ開通された。その間の1870年7月26日にオーストリア北西部鉄道会社は2400万グルデンの資本金で帝国特任株式会社(k.k. privilegierte Aktiengesellschaf)として設立された[4]

1908年の国有化以降、この路線は他の北西部鉄道路線と同じく帝国鉄道に属することとなった。1918年にはチェコスロバキア国営鉄道がこの路線を引き受けた。

1965年11月にクトナー・ホラ - コリーン区間に3000 Vの直流の電車線が、同年12月にはイフラヴァ - クトナー・ホラ区間に25000 Vの交流の電車線がそれぞれに設備された。

運行形態

特急「リフリーク(R)」

  • ヴィソチナ号: プラハ~コリーン~ハヴリーチクーフ・ブロド~ブルノ
    2時間間隔で運行されている。コリーン以西は011号線、ハヴリーチクーフ・ブロド以東は250号線に直通する。
  • ヴィソチナ号: プラハ~コリーン~ハヴリーチクーフ・ブロド~イフラヴァ 【土曜・休日運行】
    週1往復運行されている。コリーン以西は011号線、ハヴリーチクーフ・ブロド以東は225号線に直通する。
    2019年以前は、一日1往復運行していた。

快速「スピェシニー(Sp)」

  • ヴルフリツェ号: プラハ - コリーン - クトナーホラ 【平日運行】
    一日5往復が運行している。コリーン以西は011号線に直通する。
    2019年度に運行を開始した。愛称名は「ヴルフリツェ」だが、一部に限りサーザヴァ号を名乗っていた時期もあった。2021年春より運行を休止していたが、2023年7月に運行を再開する予定。
  • 過去の運行系統
    • チャースラフ → コリーン
      2019年末に、一日あたり平日片道2本、休日片道1本の運行を開始した。当初はコリーン以北231号線に直通していた。停車駅は特急と同じだが、休日と、夏季に限り平日の1本が、各駅に停車していた。
      2023年度よりコリーン止まりとなった。
      2023年度限りで運行休止。平日の2本に限り、チャースラフ始発の普通列車に置き換えられた。

普通

  • ジヂャール - ハヴリーチクーフ・ブロド - コリーン
    2時間に1本の運行。休日は日中4時間間隔が空く時間帯もある。ハヴリーチクーフ・ブロド以東は250号線に直通する。早朝の片道1本が225号線のイフラヴァまで直通する。全列車がペルクノフとポフレヂを通過する。また、コリーン~クトナーホラ間には011号線231号線235号線の一部が乗り入れる。
    過去の運行形態
    2019年以前は、250号線直通列車が一日1往復のみの運行で、また大部分が各駅に停車していた。
    2020年度より、原則250号線直通となった。ペルクノフとポフレヂが全列車通過、オクロウフリツェが一日2往復を除き通過となった。
    2024年度より、全列車オクロウフリツェ停車となった。

  • ハヴリーチクーフ・ブロド - スヴェトラー - レデチ
    2時間に1本の運行。スヴェトラー以西は212号線に直通する。
    2019年以前は、一日3-4往復のみの運行であった。

臨時列車

  • 聖アグネス祭号(快速)
    蒸気機関車。夏の年1日のみ、プラハ - コリーン - チャースラフ - ジレビ間に、1往復の運行。コリーン以西は011号線に、チャースラフ以東は236号線に直通する。停車駅は特急と同じ。2018年運行。
  • イフラヴァ高校100周年号(特急)
    夏の年1日のみ、プラハ・ホレショヴィツェ - イフラヴァ間に、1往復の運行。リベニ以西は091号線に、ハヴリーチクーフ・ブロド以東は225号線に直通する。230号線内は、リベニとブロドを含め全駅を通過する。

かつての運行種別

  • 超特急「レイルジェット(railjet)」
    • ヴィンドボナ号: グラーツ - ウィーン - ホレショヴィツェ - ヂェチーン
      2020年春以降、010号線から運行ルートが変更され[2]、一日1往復運行していた。ブロド以東は250号線に、リベニ以北は、091号線経由で090号線に直通していた。プラハ・ホレショヴィツェからブルノまでノンストップであった。
      2023年7月以降、再び010号線経由に振り替えられた[3]
    • ヴィンドボナ号: グラーツ - ウィーン - プラハ
    • ブルニェンスキー・ドラク号: ブルノ → プラハ
      2020年春以降、010号線から運行ルートが変更され[2]、ベルリン発着便も合わせて、2時間に1本運行していた。ブロド以東は250号線に直通していた。コリーンに停車し、コリーンからブルノ・クラーロヴォ・ポレまでノンストップであった。
      2023年7月以降、再び010号線経由に振り替えられた[3]

  • 超特急「ユーロシティ(EC)」
    • フンガリア号: ハンブルク - プラハ - ブダペスト
      2023年度の冬・春に限り、一日1往復運行していた。コリーンを通過し、プラハ・ホレショヴィツェからブルノまでノンストップであった。ブロド以東は250号線に直通していた。リベニ以北091号線経由で090号線に直通していた。2023年7月以降、010号線経由に振り替えられた[3]
    • メトロポリタン号: プラハ - ブダペスト
    • メトロポリタンスロヴェンスカーストレラ号: プラハ - ブラチスラヴァ
      2020年春以降、010号線から運行ルートが変更され[2]、2時間間隔で運行していた。ブロド以東は250号線に直通していた。コリーンからブルノ・クラーロヴォ・ポレまでノンストップであった。
      2023年7月以降、再び010号線経由に振り替えられた[3]

  • 超特急「インターシティ(IC)」
    • メトロポル号: プラハ - ブダペスト
      2020年春以降、010号線から運行ルートが変更され[2]、一日1往復運行していた。ブロド以東は250号線に直通していた。コリーンからブルノ・クラーロヴォ・ポレまでノンストップであった。リベニは東行に限り停車していた。
      2023年7月以降、再び010号線経由に振り替えられた[3]

  • 超特急「レギオジェット(RJ)」
    • ブラチスラヴァ/ウィーン - ブロド - プラハ
      2020年春以降、010号線から運行ルートが変更され[2]、2時間に1本運行していた。ブロド以東は250号線に直通していた。コリーンからハヴリーチクーフ・ブロドまでノンストップであった。
      2023年7月以降、大部分が再び010号線経由に振り替えられ[3]、夏季限定で一日1往復の運行となった。2023年秋以降は運行していない。

駅一覧

以下では、チェコ国鉄230号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す。

  • 種別
    • R:特急
    • Sp:快速
    • Os:普通
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:大部分停車、一部通過
    • |印:全列車通過
路線名 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ R Sp Os 接続路線 所在地
230 ハヴリーチクーフ・ブロド駅 - ウィーンから
224.1
ハヴリーチクーフ・ブロドから
0.0
 

225号線(イフラヴァ方面)、237号線(フンポレツ方面)
238号線(フリンスコ方面)、250号線(ブルノ方面)

ヴィソチナ州 ハヴリーチクーフ・ブロド郡
ハヴリーチクーフ・ブロド・ペルクノフ駅 4.2 228.3 4.2    
オクロウフリツェ駅 4.6 232.9 8.8    
ポフレヂ駅 3.4 236.3 12.2    
スヴェトラー・ナド・サーザヴォウ駅 3.6 239.9 15.8   212号線(チェルチャニ方面)
スヴェトラー・ナド・サーザヴォウ・ヨセフォドル駅 2.9 242.8 18.7    
サーザフカ駅 5.0 247.8 23.7    
レシチナ・ウ・スヴェトレー駅 4.0 251.8 27.7    
ノヴァー・ヴェス・ウ・レシチニ駅 2.6 254.4 30.3    
ヴルカネチ駅 2.7 257.1 33.0     中央ボヘミア州 クトナーホラ郡
ゴルチューフ・イェニーコフ町駅 7.0 264.1 40.0     ヴィソチナ州 ハヴリーチクーフ・ブロド郡
ゴルチューフ・イェニーコフ駅 3.0 267.1 43.0    
ホルキ・ウ・チャースラヴィ駅 4.7 271.8 47.7     中央ボヘミア州 クトナーホラ郡
チャースラフ駅 6.4 278.2 54.1 236号線(トルジェモシニツェ方面)
トルジェベシツェ駅 4.9 283.1 59.0  
チールクヴィツェ駅 1.5 284.6 60.5  
クトナー・ホラ本駅 3.0 287.6 63.5 235号線(ズルチ方面)
フリーゾフ駅 2.8 290.4 66.3  
コリーン駅 7.9 298.3 74.2

010号線(トルジェボヴァー方面)、014号線(レデチコ方面)
231号線(ウースチー/ルンブルク/トルトノフ方面)

コリーン郡
この間の各駅は011号線の項目を参照。
011 リベニ駅     131.0  

011号線(プラハ・マサリク駅方面)
091号線(ロズトキ/ホスチヴァルジ方面)

プラハ市
プラハ本駅     136.6  

070号線(ボレスラフ方面)、090号線(ベルリン方面)
122号線(ルドナー方面)、171号線(ミュンヘン方面)
210号線(ドブルジーシ方面)、221号線(ブヂェヨヴィツェ方面)
地下鉄C線(ラードヴィー方面、ハーイェ方面)

参考文献

  • Alfred Horn (1967) (ドイツ語). Die Österreichische Nordwestbahn. Die Bahnen Österreich-Ungarns. Band 1. Wien: Bohmann Verlag 
  • Jiří Kaceti (2013) (チェコ語). 140 let Severozápadní dráhy : minulost a budoucnost nejkratšího dopravního spojení Vídně a Berlína. Znojmo: Zihomoravské muzeum ve Znojmě. ISBN 978-80-86974-11-8 
  • Peter Wegenstein (1995) (ドイツ語). Die Nordwestbahnstrecke. Wien: Verlag Peter Pospischil 

外部リンク

脚注

  1. ^ Zdeněk Hudec u. a. (2006) (チェコ語). Atlas drah České republiky 2006–2007 (2nd ed.). Praha: Verlag Pavel Malkus. ISBN 80-87047-00-1 
  2. ^ a b c d e f Úpravy jízdních řádů od 6. dubna 2021 (výluky na trati Praha – Česká Třebová)
  3. ^ a b c d e f g Expresy po opravě kolejí rychleji nepojedou, koridor přes Pardubice je plný
  4. ^ Hauptbahnen für Österreich: k.k. priv. Österreichische Nordwestbahn Aktien” (ドイツ語). geerkens.at. Dieter Geerkens. 2021年7月28日閲覧。



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