2分の1とする立場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 14:09 UTC 版)
アメリカの哲学者デイビッド・ルイスは、エルガの論文に対して、コインが表であった確率は2分の1でなければならないと答えた。眠り姫は、事前に実験の詳細を説明されて以降、実験中に新しい情報を受け取ることはできない。実験前の彼女にとって、表であった確率はP(表)= 1/2であり、実験中に目覚めたときに新たな情報を得ることもできないため、P(表)= 1/2という確率も変わらないはずである。これはP(月曜日だった前提で裏)= 1/3およびP(月曜日だった前提で表)= 2/3を意味するため、3分の1とする立場の前提の1つと直接矛盾する。 哲学者のニック・ボストロムは眠り姫には日曜日からの彼女の未来についての新しい証拠があると主張している。「彼女が今いる(起こされて質問された)」が、月曜日か火曜日かわからないということから、1/2派の議論は失敗していることを示している。特に、彼女は火曜日で裏が出た場合でだけはないという情報を得る。
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