1911年中華民国臨時大総統選挙1911年中華民國臨時大總統選舉
1911年中華民国臨時大総統選挙 (1911ねんちゅうかみんこくりんじだいそうとうせんきょ、中国語 : 1911年中華民國臨時大總統選舉 )は、1911年 (宣統 3年)12月28日 に中華民国 臨時政府 の臨時大総統 を選出するために行われた選挙 である。
概要
1911年10月に勃発した辛亥革命 に伴い、清朝 から独立を宣言した各省による各省都督府代表連合会(臨時政府発足により臨時参議院 )が1911年12月3日に開催された。連合会では臨時政府の運営を定めた「中華民国臨時政府組織大綱」が成立、公布された。
12月28日に南京 で臨時大総統選挙予備会議が開催され、組織大綱に基づき翌29日に臨時大総統選挙を実施した。各軍閥の対立を抑えるためフランスから帰国した孫文 を臨時大総統に選出することで各省代表が合意、選挙では黄興 、黎元洪 を抑え圧勝。
1912年(民国 元年)1月1日の真夜中に孫文は中華民国 の公式設立を宣言、臨時大総統に就任した。
選挙制度
臨時政府組織大綱第1条で「臨時大総統は各省都督代表がこれを選挙し、投票総数の3分の2以上の獲得で当選とされ、投票権は各省1票」と規定[1] 。
清朝から独立を宣言し予備会議に参集した直隷 、河南 、山東 、山西 、陝西 、湖北 、湖南 、広東 、広西 、四川 、雲南 、貴州 、江蘇 、浙江 、福建 、安徽 の17省に1票ずつ投票権が与えられた。
候補者
臨時大総統候補者
候補者の告知文。
臨時副総統候補者
選挙結果
臨時大総統選挙
孫文を当選人とする告知文[2] 。
e • d
1911年中華民国臨時大総統選挙
(1911年12月29日施行)
候補者
所属政党
得票数
得票率
孫文
中国同盟会
16
94.12%
黄興
中国同盟会
1
5.88%
黎元洪
無所属
0
0.00%
有効票数(有効率)
17
100.0%
無効票数(無効率)
0
0.00%
投票総数(投票率)
17
100.0%
棄権者数(棄権率)
0
0.00%
定数
17
100.0%
出典:「中華民國選舉史」中央選挙委員会
臨時副総統選挙
e • d
1911年中華民国 臨時副大総統選挙
(1911年12月29日施行)
候補者
所属政党
得票数
得票率
黎元洪
無所属
17
100.0%
黄興
中国同盟会
0
0.00%
有効票数(有効率)
17
100.0%
無効票数(無効率)
0
0.00%
投票総数(投票率)
17
100.0%
棄権者数(棄権率)
0
0.00%
定数
17
100.0%
出典:「中華民國選舉史」中央選挙委員会
脚注
関連項目