国鉄119系電車
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国鉄119系電車(こくてつ119けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1982年(昭和57年)から製造した直流近郊形電車。
注釈
- ^ もともと耐寒構造で新製されたことに加えて、主抵抗器の大型化により特に電動車の自重が105系に比べて増加した。さらに冷房化に当たって、クハ118形0番台は大容量MG・クモハ119形5000・5100・5300番台はDC-DCコンバータ装置の搭載により自重が増加し、2011年現在は0番台がMc 44.9t・Tc 34.7t、5000番台と5300番台がMc 45.0t・Tc 32.0t、クモハ119形5100番台が45.9tとなっている。
- ^ 気動車ではキハ45系、一般形客車では50系客車の前例がある。また、続番形式となる121系も2,800mm級の車体幅で製造された。なお、さらに次のクモハ123形は荷物車(本系列の派生車種であるクモユニ147形を含む)や事業用車からの改造のため2,870mm幅車体となっている。
- ^ 客用窓は全開する構造であったため、飯田線での就役早々の時点で手が届く位置にあった帯のシートを無造作に剥がされる被害に遭っており、当時の『鉄道ジャーナル』誌(1983年8月号)にも帯の一部が剥離された状態の写真が掲載されている[13]。
- ^ 1982年度製造車(クモハ119-1 - 19、クハ118-1 - 11)は、正面帯の上方と手すりが干渉するため、正面帯テープは手すりを避けるように切欠いて貼り付けられていたが、1983年度製造車(クモハ119-20 - 33、クハ118-12 - 24)では、帯テープを切欠かないですむ位置まで、手すりの位置を上方へ変更した。
- ^ 3両編成の場合にMT比1M2Tで旧形電車1M1T並の性能を発揮できる点も105系と同様であるが、分割併合の便を考慮し新製配置時の3両編成は2M1Tとされた。
- ^ MT55系主電動機は元々8個1組使用を前提に端子電圧375Vの低圧型に設計してあるが、これを4個1組使用に充てる場合、JR線は架線電圧1,500Vのため、抵抗制御仕様ではモーター4個で永久直列回路を組まないと適正電圧で使用できない。
- ^ 同じMT55系モーターを装架する103系のMT比1:1編成における速度種別はC8(88km/h)であり、冷房化後の本系列はこれを下回っていたものと考えられる。
出典
- ^ 鉄道ファン2012年7月号「JR車両ファイル2012」p.16
- ^ a b c d 「新性能1M国電 活躍の足跡」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.86。
- ^ 「105系・119系電車形式集」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.31。
- ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.62。
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.18
- ^ 福原俊一『115系物語』JTBパブリッシング、2014年。p.118
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.14
- ^ 沼野稔夫 1983, p. 8.
- ^ a b 沼野稔夫 1983, p. 4.
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.16
- ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.17
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.15
- ^ 宮原正和「伊那谷のスカイブルー電車:新鋭119系でたどった飯田線」『鉄道ジャーナル』第17巻第8号、鉄道ジャーナル社、1983年8月1日、19頁。
- ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.63。
- ^ a b c 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.64。
- ^ a b c d 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.65。
- ^ a b c d e f g h 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、67頁。
- ^ a b c d e f g 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、66頁。
- ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.69。
- ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.70。
- ^ 「105系・119系電車形式集」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.32。
- ^ a b 「105系・119系電車形式集」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.33。
- ^ 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、68頁。
- ^ 「JR旅客会社の車両配置表」 『鉄道ファン』2011年7月号(通巻603号)特別付録、交友社
- ^ 日向旭「105系・119系電車の配置と運用」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、24頁。
- ^ “119系E4編成が登場当時の塗装となり出場”. 鉄道ファン. railf.jp 鉄道ニュース (交友社). (2009年8月20日)
- ^ “中部天竜駅で117系と119系を並べて展示”. 鉄道ファン. railf.jp 鉄道ニュース (交友社). (2009年8月30日)
- ^ 119系の引退について 〜記念乗車券の発売及び「ありがとう119記念号の運転」〜 (PDF) - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2012年1月17日
- ^ “団臨・多客臨,-ありがとう119記念号-運転”. 鉄道ファン・railf.jp (2012年3月12日). 2020年7月6日閲覧。
- ^ “119系電車が引退”. 鉄道ファン. railf.jp 鉄道ニュース (交友社). (2012年4月1日)
- ^ a b c d e 『月刊とれいん』2013年10月号、p.47
- ^ a b c 『月刊とれいん』2013年10月号、p.48
- ^ えちぜん鉄道:新型車両公開 騒音や揺れ少なく 来月4日から営業運転 /福井 - 毎日新聞 2013年1月31日(インターネットアーカイブ)
- ^ “地球環境保全への貢献”. 東海旅客鉄道. 2023年11月29日閲覧。
- 1 国鉄119系電車とは
- 2 国鉄119系電車の概要
- 3 改造
- 4 運用
- 5 廃車
- 6 えちぜん鉄道MC7000形
- 7 脚注
固有名詞の分類
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