国鉄119系電車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > 東海旅客鉄道の電車 > 国鉄119系電車の意味・解説 

国鉄119系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 16:08 UTC 版)

国鉄119系電車(こくてつ119けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1982年(昭和57年)から製造した直流近郊形電車


注釈

  1. ^ もともと耐寒構造で新製されたことに加えて、主抵抗器の大型化により特に電動車の自重が105系に比べて増加した。さらに冷房化に当たって、クハ118形0番台は大容量MG・クモハ119形5000・5100・5300番台はDC-DCコンバータ装置の搭載により自重が増加し、2011年現在は0番台がMc 44.9t・Tc 34.7t、5000番台と5300番台がMc 45.0t・Tc 32.0t、クモハ119形5100番台が45.9tとなっている。
  2. ^ 気動車ではキハ45系、一般形客車では50系客車の前例がある。また、続番形式となる121系も2,800mm級の車体幅で製造された。なお、さらに次のクモハ123形は荷物車(本系列の派生車種であるクモユニ147形を含む)や事業用車からの改造のため2,870mm幅車体となっている。
  3. ^ 客用窓は全開する構造であったため、飯田線での就役早々の時点で手が届く位置にあった帯のシートを無造作に剥がされる被害に遭っており、当時の『鉄道ジャーナル』誌(1983年8月号)にも帯の一部が剥離された状態の写真が掲載されている[13]
  4. ^ 1982年度製造車(クモハ119-1 - 19、クハ118-1 - 11)は、正面帯の上方と手すりが干渉するため、正面帯テープは手すりを避けるように切欠いて貼り付けられていたが、1983年度製造車(クモハ119-20 - 33、クハ118-12 - 24)では、帯テープを切欠かないですむ位置まで、手すりの位置を上方へ変更した。
  5. ^ 3両編成の場合にMT比1M2Tで旧形電車1M1T並の性能を発揮できる点も105系と同様であるが、分割併合の便を考慮し新製配置時の3両編成は2M1Tとされた。
  6. ^ MT55系主電動機は元々8個1組使用を前提に端子電圧375Vの低圧型に設計してあるが、これを4個1組使用に充てる場合、JR線は架線電圧1,500Vのため、抵抗制御仕様ではモーター4個で永久直列回路を組まないと適正電圧で使用できない。
  7. ^ 同じMT55系モーターを装架する103系のMT比1:1編成における速度種別はC8(88km/h)であり、冷房化後の本系列はこれを下回っていたものと考えられる。

出典

  1. ^ 鉄道ファン2012年7月号「JR車両ファイル2012」p.16
  2. ^ a b c d 「新性能1M国電 活躍の足跡」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.86。
  3. ^ 「105系・119系電車形式集」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.31。
  4. ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.62。
  5. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.18
  6. ^ 福原俊一『115系物語』JTBパブリッシング、2014年。p.118
  7. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.14
  8. ^ 沼野稔夫 1983, p. 8.
  9. ^ a b 沼野稔夫 1983, p. 4.
  10. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.16
  11. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.17
  12. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻414号 p.15
  13. ^ 宮原正和「伊那谷のスカイブルー電車:新鋭119系でたどった飯田線」『鉄道ジャーナル』第17巻第8号、鉄道ジャーナル社、1983年8月1日、19頁。 
  14. ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.63。
  15. ^ a b c 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.64。
  16. ^ a b c d 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.65。
  17. ^ a b c d e f g h 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、67頁。 
  18. ^ a b c d e f g 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、66頁。 
  19. ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.69。
  20. ^ a b 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.70。
  21. ^ 「105系・119系電車形式集」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.32。
  22. ^ a b 「105系・119系電車形式集」『鉄道ピクトリアル』2012年4月号、p.33。
  23. ^ 日向旭「105系・119系電車の概要」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、68頁。 
  24. ^ 「JR旅客会社の車両配置表」 『鉄道ファン』2011年7月号(通巻603号)特別付録、交友社
  25. ^ 日向旭「105系・119系電車の配置と運用」『鉄道ピクトリアル』2012年4月、24頁。 
  26. ^ “119系E4編成が登場当時の塗装となり出場”. 鉄道ファン. railf.jp 鉄道ニュース (交友社). (2009年8月20日). http://railf.jp/news/2009/08/20/165000.html 
  27. ^ “中部天竜駅で117系と119系を並べて展示”. 鉄道ファン. railf.jp 鉄道ニュース (交友社). (2009年8月30日). http://railf.jp/news/2009/08/30/060600.html 
  28. ^ 119系の引退について 〜記念乗車券の発売及び「ありがとう119記念号の運転」〜 (PDF) - 東海旅客鉄道ニュースリリース 2012年1月17日
  29. ^ 団臨・多客臨,-ありがとう119記念号-運転”. 鉄道ファン・railf.jp (2012年3月12日). 2020年7月6日閲覧。
  30. ^ “119系電車が引退”. 鉄道ファン. railf.jp 鉄道ニュース (交友社). (2012年4月1日). http://railf.jp/news/2012/04/01/225900.html 
  31. ^ a b c d e 『月刊とれいん』2013年10月号、p.47
  32. ^ a b c 『月刊とれいん』2013年10月号、p.48
  33. ^ えちぜん鉄道:新型車両公開 騒音や揺れ少なく 来月4日から営業運転 /福井 - 毎日新聞 2013年1月31日(インターネットアーカイブ
  34. ^ 地球環境保全への貢献”. 東海旅客鉄道. 2023年11月29日閲覧。


「国鉄119系電車」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国鉄119系電車」の関連用語

国鉄119系電車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国鉄119系電車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国鉄119系電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS