龍の玉とは? わかりやすく解説

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りゅう‐の‐たま【竜の玉】

読み方:りゅうのたま

ジャノヒゲの実。丸く青紫色で、冬にできる。《 冬》


龍の玉

作者服部正

収載図書乱歩幻影
出版社筑摩書房
刊行年月1999.9
シリーズ名ちくま文庫


龍の玉

読み方:リュウノタマ(ryuunotama)

山野林中自生するユリ科常緑多年草の、晩秋から冬につくエンドウ豆くらいの碧色の実

季節

分類 植物


竜の玉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 15:21 UTC 版)

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画像提供依頼:水窪にあるとされる「竜の石」の画像提供をお願いします。2015年6月
水窪湖(ダム湖)

竜の玉(りゅうのたま)とは、静岡県伝承のことである。主に水窪[注釈 1]の竜戸[注釈 2]に伝えられている。竜戸とは水窪川付近の集落である。

伝承

水窪湖周辺の航空写真(1976年)

昔、ある猟師が水窪川上流の戸中川[注釈 3]峡谷を経て黒法師岳[注釈 4]まで猟に出たところ、木の根のような形をした、まだ子供のを見つけた。猟師は、3歳の娘のきくのおもちゃにちょうど良いと考えて蛇を捕まえると、牙を抜き、藤蔓[注釈 5]でからめて持ち帰った。きくはこの蛇を相手に毎日を過ごすようになった。

間もなく、猟師の妻のお杉が、病にかかって痩せて血も吐くようになったが、血は地面に落ちる前に消える。猟師は、魔物が取り憑いたと疑って、お杉が血を吐くと山刀[注釈 6]を振り回した。しかし手元が狂いお杉の腹に突き刺さった。不思議なことに一滴も血は出なかったがお杉はこの傷がもとで死んだ。

15年後、猟師は病を得て寝込むようになり、妻と同じ症状を示して亡くなった。すると、きくの蛇も姿を消した。しばらくして、きくの夢に蛇が現れて言った。「私は牙を抜かれたため竜の力を失った。その恨みによってお前の両親を苦しめたが、お前には何の恨みもない。これからはお前を守ることとする。竜の玉が落ちたところへ行ってそこに住むとよい。」

翌朝、きくは夢のお告げの通り、川の縁の大岩に竜の玉を見つけた。18歳となっていたきくは、大岩の側に小屋を建てて移り住み、間もなく優れた男性と結婚し、幸せに暮らしたという[1]

竜の玉が落ちて穴が開いたとされる竜の石は現在もある。ちょうど玉が入るような窪みのある岩である[2]

脚注

注釈

[脚注の使い方]
  1. ^ 静岡県の旧水窪町は2005年に浜松市に編入され、2007年には浜松市の政令市移行により天竜区となった。
  2. ^ 竜戸には他に「青面金剛」像で有名である。[要出典]
  3. ^ なお、戸中川の水をせき止めて作ったのが水窪ダム(水窪湖)である。
  4. ^ 黒法師岳は旧水窪町と川根本町の間にある山岳である。
  5. ^ は籠の材料になるほど丈夫である。
  6. ^ 山刀は「やまがたな」とも「なたぎり」とも言う。家庭用包丁より少し長い刃物である。もちろん山林伐採や狩猟用刀である。

出典

  1. ^ 「竜の玉」『ふるさとの伝説 4』88-89頁。
  2. ^ 「竜の玉」『ふるさとの伝説 4』89頁。

参考文献




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