鼻革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 18:18 UTC 版)
装飾や銜の作用の補助のために用いられる鼻革は、水勒においてはいくつかの種類が許容されている。 カブソン鼻革(フランス鼻革、cavesson noseband)は最も基本的な鼻革であり、頬骨の下から下顎を通り馬の顔を1周する(頬革の下を通す)。馬の口を閉じさせる作用は小さい。大勒でも用いられる。 フラッシュ鼻革(コンビ鼻革、flash noseband)はカブソン鼻革の鼻梁にかかる部分から、おとがいくぼ(頤凹、下唇ののど側のくぼみ)へ回すもう1本の鼻革を加えたものである。追加される鼻革と口角の間に銜が置かれることから銜を安定させ、口を開けて銜を逃れようとする馬に効果がある。追加の1本は取り外せることも多い。障害飛越で用いるスタンディングマルタンガールを装着する場合に好まれる。 ドロップ鼻革(ドイツ鼻革、dropped noseband)はカブソン鼻革より長い頬革を用い、鼻梁の鼻孔に近い部分からおとがいくぼを通る。口を開けるのを防ぐ。 クロス鼻革(メキシコ鼻革、crossed noseband)は鼻梁部分でX字に交差する2本の鼻革である。 ウエスタン馬術では鼻革を省略した頭絡を用いることもしばしば見られる。
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