鹿・猿との共生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 08:46 UTC 版)
厳島に棲息する鹿(しか)は、分類学上のニホンジカ(日本鹿)である。太古から棲息していたと見られるが、歴史時代に入ると奈良の春日大社にある神鹿(しんろく)思想の影響も受けつつ、神使として大切に扱われるようになった。それ以来、厳島では、鹿が家に入らないように「鹿戸」を立て、家々で出た残飯は「鹿桶」に入れて与えるようになった。『棚守房顕覚書』によると、鹿を害するのを避けるため、島内では犬を飼わず、外から犬が入り込むと島民が捕まえて対岸(※本州本土のこと)に放したという。 厳島に棲息する猿(さる)は、分類学上のニホンザル(日本猿)である。古くから、彼らが家に入り込んで食べ物を盗っていっても捕まえて罰することはなかったという。
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