鳥養潮とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 鳥養潮の意味・解説 

鳥養潮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 05:57 UTC 版)

鳥養 潮とりかい うしお1952年7月11日 - )は、日本の現代音楽の作曲家。ヨーロッパのクラシック音楽、日本の伝統音楽古代音楽電子音楽といった広い分野での経験に基づいた独特の作曲で知られている。

来歴

長野県松本市出身。長野県松本深志高等学校慶應義塾大学経済学部を卒業。

1979年から自身作曲の公演を開始し、1982年にはパリ・ビエンナーレ(Paris Biennale)に招待された。1986年にはAsian Cultural Council の招聘により渡米し、北米を中心に活動している[1]

公演は欧米・日本で開催され、開催箇所にはパリ・ポンピドゥーセンター、ニューヨーク・セント・ジョン・ザ・ディヴァイン大聖堂サンフランシスコ近代美術館明治神宮が含まれる。

鳥養の作品では、西洋のオーケストラ楽器のみならず、日本の伝統楽器、電子楽器、古代アジアの楽器や、西洋の合唱から日本の仏僧の読経まで含めた様々なオーケストレーションがなされている。

様々な団体から作曲委嘱を受けており、委嘱元にはロサンゼルス市アンサンブル・モデルンクロノス・カルテットNHK新国立劇場などが含まれる。

リー・ブルウワー(Lee Breuer)らの劇団や、ダンス、マルチメディアなプロジェクトとコラボレーションを行ってきた。 1980年代初頭には、声明や日本の古代音楽の他、古代東アジアで使われた箜篌やアンギュラーハープ(angular harp)を用いた作品を現代音楽シーンにもたらした。

ニューヨーク・タイムズは、鳥養の音楽について、「幅広い音楽的想像力を持ち、壮大で活気があり過激で濃密」であると評している。(“Ms. Torikai has a wide ranging musical imagination….[Her] music was spectacular, exuberant, radical and dense.”)

2001年に日本伝統文化奨励賞を受賞[2]

脚注

出典

  1. ^ 阿吽の音/鳥養潮+聲明四人の会(SHM-CD盤)”. 日本伝統文化振興財団作品検索. 日本伝統文化振興財団. 2024年4月28日閲覧。
  2. ^ 鳥飼 潮|公益財団法人 日本文化藝術財団”. jp-artsfdn.org. 2024年4月28日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  鳥養潮のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鳥養潮」の関連用語

鳥養潮のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鳥養潮のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鳥養潮 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS