鬼住山の鬼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 23:00 UTC 版)
鳥取県伯耆町溝口には孝霊天皇にまつわる日本最古の鬼退治の伝説がある。楽楽福神社(ささふくじんじゃ)の由緒縁起によると昔、近くの鬼住山(きずみやま)を根城にして暴れ回っていた鬼の集団があった。この地を訪れた孝霊天皇は南の笹苞山(さすとやま)に陣を張った。まず笹巻きの団子を三つ置いて鬼の兄弟の弟の乙牛蟹をおびき出し矢で射殺した。次に笹の葉を刈り取って山積みして風で飛ばし、兄の大牛蟹たちの体にまとわりつかせたうえで火を放った。大牛蟹は蟹のように這いつくばって命乞いをした。大いに喜んだ里人たちは笹の葉で屋根を葺いた神社を作り、これが楽楽福神社の始まりと言うことである。天皇はこの地に崩御するまで留まったともいう。
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