鬼の釜古墳 (池田町)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 鬼の釜古墳 (池田町)の意味・解説 

鬼の釜古墳 (池田町)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/16 21:59 UTC 版)

鬼の釜古墳

墳丘・石室開口部
別名 鬼ノ釜古墳
所在地 長野県北安曇郡池田町池田堀之内(字塚穴)
位置 北緯36度26分8.75秒 東経137度53分2.05秒 / 北緯36.4357639度 東経137.8839028度 / 36.4357639; 137.8839028座標: 北緯36度26分8.75秒 東経137度53分2.05秒 / 北緯36.4357639度 東経137.8839028度 / 36.4357639; 137.8839028
形状 円墳
規模 直径12m
高さ2.5m
埋葬施設 無袖式横穴式石室
出土品 琴柱形滑石製品・鉄製品・須恵器土師器
築造時期 6世紀末-7世紀初頭
史跡 池田町指定史跡「鬼の釜古墳」
地図
鬼の釜古墳
テンプレートを表示

鬼の釜古墳(おにのかまこふん、鬼ノ釜古墳)は、長野県北安曇郡池田町池田にある古墳。形状は円墳。池田町指定史跡に指定されている。

概要

長野県北部、中山山地の西麓段丘上(標高682メートル)に築造された古墳である。1970年昭和45年)に調査が実施されている。

墳形は円形で、東西12メートル・南北11.5メートル・高さ2.5メートルを測る[1]。墳丘外表では人頭大の石による葺石が認められるほか、墳丘周囲には外護列石が巡らされる[1][2]。墳丘周囲で周溝は認められていない[1]。埋葬施設は無袖式の横穴式石室で、南南東方向に開口する[1]。石室内は盗掘に遭っているが、調査では琴柱形滑石製品・鉄製品・須恵器片・土師器片が検出されている[1]。築造時期は古墳時代後期-終末期6世紀末-7世紀初頭[2](または7世紀初頭-中葉[1])頃と推定される。

古墳域は1970年昭和45年)に池田町指定史跡に指定されている。

遺跡歴

  • 江戸時代初頭頃、石室が開口か[2]
  • 1878年明治11年)時点ではすでに石室の開口[1]
  • 1970年昭和45年)、清掃・調査(池田町教育委員会、1977年に報告書刊行)[2]
  • 1970年(昭和45年)4月1日、池田町指定史跡に指定。
  • 1977年(昭和52年)、石室補修復元工事(池田町教育委員会)[1]

埋葬施設

石室俯瞰図
石室展開図

埋葬施設としては無袖式横穴式石室が構築されており、南南東方向に開口する。石室の規模は、長さ5.2メートル、奥壁幅1.8メートル、開口部幅1.8メートル、奥壁高さ2.05メートルを測る[1]

玄室の奥壁は2段積みで、大型の石材の上に比較的小さい石を載せる。側壁は小ぶりの石を用いた7段の乱れ積みである。玄室の天井石は3枚。玄室と羨道の境には、立石を設ける[1]

文化財

池田町指定文化財

  • 史跡
    • 鬼の釜古墳 - 1970年(昭和45年)4月1日指定。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j 池田町誌 歴史編I 1992.
  2. ^ a b c d 史跡説明板。

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

  • 史跡説明板(池田町教育委員会、1990年設置)
  • 「堀之内村」『長野県の地名』平凡社日本歴史地名大系20〉、1979年。ISBN 4582490204 
  • 「鬼の釜古墳」『池田町誌』 歴史編I、池田町、1992年。 

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 『鬼の釜古墳発掘調査報告書』池田町教育委員会、1977年。 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  鬼の釜古墳 (池田町)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鬼の釜古墳 (池田町)」の関連用語

1
58% |||||

鬼の釜古墳 (池田町)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鬼の釜古墳 (池田町)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鬼の釜古墳 (池田町) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS