高橋憲一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 22:32 UTC 版)
ラカトシュも自覚していたことではあるが、あるリサーチプログラムに含まれる者のうち何がハードコアであるかは必ずしも決定できない。できるとすれば、すでにその活動を終えたリサーチプログラムに対して、そのなかで一貫して保たれていたものがハードコアだと言えるのみである。ラカトシュのリサーチプログラムの理論においてハードコア(プログラムの核)は、現在から過去を串刺しにして眺めていて、実際には歴史的内容が空虚である。そこで高橋憲一はリサーチプログラムの理論をバウムクーヘン理論と呼ぶ。 また、これもラカトシュが自覚していたことであるが、ハードコアと補助仮説の区別ははっきりとしたものではなく、よりハードコアに近い(より固い)かより補助仮説に近いかといった程度であらわされる。そのためハードコアに代えて「ソフトコア」という概念を考えるべきだと高橋憲一は主張した。
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