骨とは? わかりやすく解説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/02 02:55 UTC 版)

(ほね)とは、脊椎動物において骨格を構成するリン酸カルシウムコラーゲンなどに富んだ硬い組織である。ただし骨は単なる固形物ではなく、骨細胞が存在した生きた組織であり、一定のサイクルで作り変えられている。特に軟骨(cartilage)などと明確に区別する場合には、硬骨とも呼ばれる。なお、この意味の他にも、口語的には生物に留まらず、例えば、の骨や、鉄骨など、様々に「骨」と付く物が存在する。さらには、比喩的に「骨」という単語が用いられる場合もある。ウィクショナリーの骨の項目も参照。なお、本項目では、特に断りのない限り、最初に示した脊椎動物の骨について説明する。


注釈

  1. ^ ヒトではカルシウムの99パーセント、リンの8割以上が骨に集中して存在している。なお、骨に含有される有機物の約9割は、コラーゲンとされている。
  2. ^ α-ケトグルタル酸TCA回路で盛んに作られている。これに対して、ビタミンCはヒトなどでは生合成できず、ヒトの場合は体外から摂取する必要がある。

出典

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