首桶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 00:16 UTC 版)
首桶の作り方は、高さ1尺8寸、口の広さ8寸、わげもので、かぶせ蓋。蓋に卍を書く。緒は、革または帯の類で、十文字にからげる。貴人の首ならば、生絹(すずし)で包んで、桶の綴目に面を向けて入れる。保呂でつつむ時は保呂のこし紐を切って、両端をたたんで右の方を上にして包む。行器に入れる首は朝敵の首または一門の首にかぎる。また、首を敵にひきわたすときは暇乞いの矢といって、征矢1筋をそえ、右に持って、首桶の緒を左手にもつ。まず矢をわたし、つぎに首桶の綴目を先方にむけてわたす。物の綴目を先に向けることを忌みきらうのはこのためである。
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