飼育対象として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:01 UTC 版)
ヌマエビ類はほとんどの種類が食用には適さず、釣り餌に利用される程度だったが、現在は観賞用やタンクメイトとして、熱帯魚飼育者の間で脚光を浴びるようになった。特にヤマトヌマエビは丈夫で飼育しやすいこと、水槽内の藻類を食べて回ること、大型で見栄えがすることなどから、現在は海外の熱帯魚愛好家にもその名が知られている。トゲナシヌマエビとミナミヌマエビもわりと丈夫だが、ミゾレヌマエビやヒメヌマエビはやや長期飼育が難しい。しかしそれに伴った野生個体の乱獲と、両側回遊種の繁殖が困難なことはヌマエビ類飼育の問題点である。ミナミヌマエビは陸封型で繁殖は割と簡単だが、ヤマトヌマエビなど両側回遊型のエビは成長に海水が必要で、産卵してもなかなか成長させることができないのが多くの飼育者の現状である。 他には、ヌカエビが毒性学における毒性試験(バイオアッセイ)に用いられる。農薬等への耐性が低く、飼育や繁殖が容易であることを利用したものである。
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