飯島の平等思想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 06:33 UTC 版)
「飯島愛子 (ウーマンリブ活動家)」の記事における「飯島の平等思想」の解説
現代の平等論は多くの場合、「同じ人間」という等価な関係を平等の根拠とし、かかる等価関係を前提にして差別を問題とするが、飯島は、こうした等価関係という基軸自体が「男仕立て」のものであると見なす。飯島は「男並み平等」の否定を提起し、また、飯島にとって平等とは「機会の平等」ではなく「結果の平等」でなくてはならず、何人であれ、生きていくうえで必要なものは最低限確保されるべき権利があるとした。彼女にとって「反差別」は、等価関係を前提とする基軸そのものの解体というかたちをとったのである。彼女の唱えた平等思想は当時にあってもラディカルなものであった。
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