静岡鉄道21形電車とは? わかりやすく解説

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静岡鉄道21形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/10 10:03 UTC 版)

静岡鉄道21形電車
基本情報
運用者 静岡鉄道
製造所 静岡鉄道長沼工場
製造年 1957年 - 1961年
製造数 10両(2両編成×5本)
運用開始 1957年(昭和32年)
運用終了 1973年(昭和48年)
投入先 静岡清水線
主要諸元
編成 2両編成
軌間 1,067 mm狭軌
電気方式 直流600 V
架空電車線方式
全長 14m
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静岡鉄道21形電車(しずおかてつどうにじゅういちがたでんしゃ)は、1973年昭和48年)まで静岡鉄道静岡清水線で運用されていた車両である[1]

概要 

1957年(昭和32年)から1961年(昭和36年)にかけて自社の長沼工場で5編成10両が製造された[1]

車両概要 

クモハ21形クハ21形で組成された2両編成で、両形式を合わせてクモハ21形ということもある[1]。なお、製造当時はクモハ21形はモハ21形という名称だったが、1963年(昭和38年)の称号の改正でクモハに変更されている[2]。塗装は、新製時はクリームの2色だったが、後にピンクとクリームの2色に変更されている[2]

車体は14m級で、前面は製造当時の流行だった2枚窓の湘南顔を採用した[1]。側面は2ドア、バス窓[注 1]である[1]

当形式は当時の静岡鉄道の手持ちの電装品などに新製した車体を乗せたもので、走行機器や台車は既存車から流用した物である[2][1]

増備による変化 

第一・第二編成(クモハ21・22)

この2編成は、次の第三編成の節で記述する通風孔が新製時より取り付けられておらず、後に通風孔を取り付ける改造が行われている[2]

第三・第四編成(クモハ23・24)

第三編成は1960年(昭和35年)製造[2]。当編成から車幅が少し大きくなり、さらに当形式は窓が大きく運転席に日差しが届くのに正面に通風の設備が無く運転室がとても暑かった為通風孔が新しく取り付けられ、さらに新製時から乗務員室扉が付けられている[2]

第五編成(クモハ25)

1961年(昭和36年)に製造された、当形式の最終車両[2]。落成時はヘッドライトの下に行先表示器を設置しており、その影響で正面窓の上下の幅が狭くなっていたが、その後取り外されている[2]

運用 

静岡清水線の全線で運行され、急行運転にも使用されたが、1973年(昭和48年)に後継の1000形に置き換えられて引退した[2][1]

脚注 

注釈 

  1. ^ 下段は上昇または下降(落とし窓)による開閉が可能で、上段はゴムなどで外板に固定されている窓のこと[3]

出典 

  1. ^ a b c d e f g 「旅と鉄道」編集部『懐かしの湘南顔電車』天夢人、2023年、133頁。ISBN 9784635824545 
  2. ^ a b c d e f g h i 安藤功『ヒギンズさんが撮った静岡県の私鉄』アルファベータブックス、2025年、18-45頁。 ISBN 9784865989212 
  3. ^ 井上孝司『車両研究で広がる鉄の世界』秀和システム、2010年、156頁。 ISBN 9784798026114 

関連項目 




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