集団遺伝学における優性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 01:22 UTC 版)
集団遺伝学では、適応度の違いで優劣を考える。適応度は個体が生む生殖可能な子供の数である。対立遺伝子Aとaがある場合、高い方(ここではA)の適応度を1とし、相対的な適応度を考える。AAとaaの相対適応度の差をsとすると以下の表のように表せる。 遺伝子型 AA Aa aa 相対適応度 1 1-hs 1-s hは優性の程度を表すパラメーターである。優性の度合いはhの大小によって以下のように区分される。 h=0 A 優性、a 劣性 h=1 A 劣性、a 優性 0<h<1 部分優性、不完全優性 h=1/2 半優性、共優性 h<0 超優性 h>1 負の超優性 h=1/2のときは遺伝子の効果が相加的な場合であり半優性(または共優性)という。h<0のときはヘテロ接合が最も高い適応度を示し超優性と呼ぶ。逆にh>1のときはヘテロ接合が最も低い適応度となる負の超優性である。
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