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間野勉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/24 08:35 UTC 版)

間野 勉(まの つとむ 1960年 - )は、日本の生態学者。専門は野生動物生態学、保護管理学。北海道全域のヒグマ個体群モニタリング、ヒグマ保護管理計画策定に携わる[1]

人物

1960年生まれ[2]日本クマネットワーク地区委員、北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。1992年3月、「ヒグマ狩猟個体群構成の分析による個体群動態解析の問題点 -北海道渡島半島域の隔離個体群の分析-」で農学博士(北海道大学)[3]。北海道環境科学研究センター自然環境部研究職員、同野生動物科長を経て、2006年4月より北海道環境科学研究センター・主任研究員兼野生動物科長[1]

国際自然保護連合種の保存委員会(IUCN/SSC)クマ専門家グループメンバー、同北アジア地域ヒグマエキスパートチーム共同代表、日本哺乳類学会評議員、同保護管理専門委員会委員、環境省委託平成18年度クマ類の出没に係る対応のあり方等緊急調査検討委員会委員、特定鳥獣保護管理計画マニュアル改訂検討委員会委員などを兼任[1]

ヒグマと人間の共存の必要性を訴えつつも[4][5][6]、対策に必要な人手も人材も足りない現状ではハンターによる駆除しか選択肢がないと語っている[7]。また、熊に襲われた時の対処として、地面に伏せて「死んだふり」をしながら頸部や後頭部を守りつつ30秒~1分耐えれば熊は立ち去ると発言している(『あなたとヒグマの共存のために[8]』、2004年9月7日付北海道新聞、2013年10月14日付北海道新聞など)。この発言については門崎允昭が反論している[9]

著書

  • 大泰司紀之、梶光一、間野勉『シカ・クマ国際フォーラム北海道1990報告書』(野生生物情報センター、1990年)
  • 『日本動物大百科 第1巻』(分担執筆、平凡社、1996年)
  • 『Bears their status and conservation action plan』(分担執筆、IUCN、1999年)
  • 天野哲也、増田隆一、間野勉『ヒグマ学入門』(北海道大学出版会、2006年)
  • 北海道環境生活部環境局生物多様性保全課『あなたとヒグマの共存のために[8]』(パンフレット)

論文

関連項目

脚注

  1. ^ a b c 緊急クマシンポジウム”. 日本クマネットワーク,岐阜大学21世紀COEプログラム,東京大学21世紀COEプログラム. 2020年6月25日閲覧。
  2. ^ 国立国会図書館(NDL)典拠レコード検索
  3. ^ 博士論文書誌データベース
  4. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【北海道検索中】「出没事故に一喜一憂するな」ヒグマ研究35年の間野勉さんが説く「共存の心得」とは…” (日本語). 産経ニュース. 2020年6月25日閲覧。
  5. ^ 防除なき駆除「人間の負け戦」 ヒグマ研究40年提言” (日本語). 毎日新聞. 2020年6月25日閲覧。
  6. ^ 北海道)利尻島のヒグマ騒動1週間 「共存」を模索:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2020年6月25日閲覧。
  7. ^ ヒグマ、札幌で出没増加 専門家「人手足りない」” (日本語). 日本経済新聞 (2019年8月26日). 2020年6月25日閲覧。
  8. ^ a b あなたとヒグマの共存のために”. 北海道環境生活部環境局生物多様性保全課. 2020年6月25日閲覧。
  9. ^ 道のヒグマ研究者のヒグマに対する知識は素人以下”. www.yasei.com. 2020年6月25日閲覧。

外部リンク




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