鍵導出関数とは? わかりやすく解説

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鍵導出関数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/18 14:00 UTC 版)

暗号理論分野における鍵導出関数(かぎどうしゅつかんすう, key derivation function, KDF)は、一つのマスター鍵やパスワード、パスフレーズなどの秘密の値から、一つあるいは複数の秘密鍵を導出するために用いられる関数であり、pseudorandom function(PRF)[1]が利用される[2][3]。 鍵導出関数は、鍵をより長い鍵に引き延ばしたり、必要なフォーマットを持つ鍵を得るために使うことができる。例えば、ディフィー・ヘルマン鍵共有で共有される値は何らかの群の要素であるが、これをAESで用いる共通鍵へ変換する。


  1. ^ これは、一般的な「擬似乱数の関数」のことではなく、暗号学上の概念で pseudorandom function family(en:Pseudorandom function family)と呼ばれる関数の族に含まれるような、ランダムオラクルをエミュレートするefficiently-computableな関数、のこと。
  2. ^ Bezzi, Michele (2011). “Data privacy”. In Camenisch, Jan. Privacy and Identity Management for Life. Springer. pp. 185–186. ISBN 9783642203176. https://books.google.com/books?id=vYxzh3C6OPUC&pg=PA185 
  3. ^ Kaliski, Burt. “RFC 2898 -- PKCS #5: Password-Based Cryptography Specification, Version 2.0”. IETF. 2017年3月19日閲覧。
  4. ^ Password Security: A Case History.”. Bell Laboratories (1978年4月3日). 2011年5月9日閲覧。
  5. ^ Salted Password Hashing - Doing it Right”. CrackStation.net. 2015年1月29日閲覧。


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